先日、歌舞伎町をほっつき歩きしてきました。
若かりし頃、飲み会とかで、たまーに来た街です。
が、昔は何とはなく怪しい街、といったイメージだったのが、今はやたらケバい街になった印象でした。
昭和➡令和への移り変わりでしょうか、色街の風情といったものが、だいぶ変質した感じに受け止められましたね。
やたら多い浮かれた外国からの観光客、謎の地元老人、いきなり英語で話しかけてくるガタイの良い黒人、ガードレールに寄りかかってスマホを見ているミニスカ女子、老舗の真面目な店の軒先に、無限に連なる怪しいホテル街。
金と欲に支配された街。
ある意味、むき出しの正直な街ですね。
縦横500メートル四方のマスの中に、詰め込むだけ詰め込まれた、人のあらゆる欲望。
ここまで極まった街なのに、自分みたいなカッペがふらふら歩いても命の危険がない、というのは、夜の街としては、逆に健全で良心的なことなのかも知れません。
なんか歩くだけで、冒険でもしてきたかのように楽しくもありましたが、ただ結構気疲れしてしまった。
ここを住みかとする人々は、きっと別の切り口から人生を眺めているんだろうなあ。
そんな気がした、冬の訪れ間近の、新宿歌舞伎町でした。