2025-03-15

マッチを買ってください。

 地元の、人気のスーパーマーケットの入口。

なんか、子供たちが大きな声で、お願いしまーす、お願いしま-す、と呼ばわっています。

 

 え~っ、何これ?

何かの募金かいな。

募金を募るにしろ、こういう子供を使うやり方、やなんだよなあ。

無視したら、まるで心が狭い大人みたいじゃん、狭いけど。

でもなんかやりにくいなあ。

と、思いつつも、 私がこよなく愛する、焼きリンゴパンと、ジャリパンと、ギョロッケは、地元宮崎のこのスーパーマーケットにしか置いていないので、仕方なく前を通りました。

 

 見ると、手作りの募金箱を手に持った、中学生のような小学生のような、チビこい3人が、

「私たちは、宮崎県代表として、東京で行われる全国大会に、出場することになりました。

ぜひ応援をお願いしま-す!」

並んで、元気に声を出しています。

 

 なるほど、訳の分からんナントカ鍋とか、赤いナントカとかじゃあなかったのね。

あくまでも、自分たちの頑張りの為か。

夕方のスーパーマーケットなら、なかなか効率が良さそうだな。

だがしかし、親の支援とかはないのか?

PTAはどうした?

学校の持ち出しが、少ないのか?

 

 様々な疑念が、沸いてきます。

子供に、お金の心配をさせる学校、大人側には感心せんが、まあきっと事情があるに違いない。

種目はわからんが多分、いつも県大会では初戦敗退の弱小チームの学校なんで、生徒もテゲテゲに、顧問の先生もお気楽に、牧歌的に活動していました。

が、今年は何故か、たまたま偶然にも勢いで優勝してしまった!(失礼な)

 

 それでだな、お前たち。

スマン!!

雀の涙ほどの部費からは、とても大会への汽車代が、捻出出来ない。

だからお前たち、せっかく念願の代表になれたが、今回は出場を諦めてくれ!

と、部活の先生が泣きながら。この子たちに訴えたのかも知れない。

それで遠征費を工面するために、冬の寒いなか、マッチを売って、、じゃなく、リアルクラウドファンディングを、生徒たちが自ら頑張っている、と。

 

 あくまでも妄想です。

 

 あるいは、

よし!みんな!東京行くぞ!!宮崎の底力を見せてやれ!

と、連日ノリノリで、生徒たちを盛り上げてきた先生が、ネットでいざ、東京の宿泊ホテルを検索すると、東京の相場は宮崎の相場からすると、めちゃめちゃ高い!

先生、愕然。

顔面蒼白!!

すっかりおっ魂消てしてしまい、だからスマン!お前たち、今回は出場を諦めてくれ!

と、よよと、泣き崩れた、と。

妄想ですよ。

 

 ので、わたくしジャリパン(リンゴパン売り切れ)を無事ゲット、出口に出たところ、

「私たちは~」がちょうど始まったので、へらへら笑いながら、募金箱にお金をいれつつ、「頑張ってねー」つったら、3人声を揃えて

「頑張りま-す!!」

と、元気に応えてくれました。

 

 うう、めっさ可愛い。

東京大会、見に行こうかね☺

年取ると、よその子も、孫でも見るような、こんな感じになるのね☺