地元の、人気のスーパーマーケットの入口。
なんか、子供たちが大きな声で、お願いしまーす、お願いしま-す、と呼ばわっています。
え~っ、何これ?
何かの募金かいな。
募金を募るにしろ、こういう子供を使うやり方、やなんだよなあ。
無視したら、まるで心が狭い大人みたいじゃん、狭いけど。
でもなんかやりにくいなあ。
と、思いつつも、 私がこよなく愛する、焼きリンゴパンと、ジャリパンと、ギョロッケは、地元宮崎のこのスーパーマーケットにしか置いていないので、仕方なく前を通りました。
見ると、手作りの募金箱を手に持った、中学生のような小学生のような、チビこい3人が、
「私たちは、宮崎県代表として、東京で行われる全国大会に、出場することになりました。
ぜひ応援をお願いしま-す!」
並んで、元気に声を出しています。
なるほど、訳の分からんナントカ鍋とか、赤いナントカとかじゃあなかったのね。
あくまでも、自分たちの頑張りの為か。
夕方のスーパーマーケットなら、なかなか効率が良さそうだな。
だがしかし、親の支援とかはないのか?
PTAはどうした?
学校の持ち出しが、少ないのか?
様々な疑念が、沸いてきます。
子供に、お金の心配をさせる学校、大人側には感心せんが、まあきっと事情があるに違いない。
種目はわからんが多分、いつも県大会では初戦敗退の弱小チームの学校なんで、生徒もテゲテゲに、顧問の先生もお気楽に、牧歌的に活動していました。
が、今年は何故か、たまたま偶然にも勢いで優勝してしまった!(失礼な)
それでだな、お前たち。
スマン!!
雀の涙ほどの部費からは、とても大会への汽車代が、捻出出来ない。
だからお前たち、せっかく念願の代表になれたが、今回は出場を諦めてくれ!
と、部活の先生が泣きながら。この子たちに訴えたのかも知れない。
それで遠征費を工面するために、冬の寒いなか、マッチを売って、、じゃなく、リアルクラウドファンディングを、生徒たちが自ら頑張っている、と。
あくまでも妄想です。
あるいは、
よし!みんな!東京行くぞ!!宮崎の底力を見せてやれ!
と、連日ノリノリで、生徒たちを盛り上げてきた先生が、ネットでいざ、東京の宿泊ホテルを検索すると、東京の相場は宮崎の相場からすると、めちゃめちゃ高い!
先生、愕然。
顔面蒼白!!
すっかりおっ魂消てしてしまい、だからスマン!お前たち、今回は出場を諦めてくれ!
と、よよと、泣き崩れた、と。
妄想ですよ。
ので、わたくしジャリパン(リンゴパン売り切れ)を無事ゲット、出口に出たところ、
「私たちは~」がちょうど始まったので、へらへら笑いながら、募金箱にお金をいれつつ、「頑張ってねー」つったら、3人声を揃えて
「頑張りま-す!!」
と、元気に応えてくれました。
うう、めっさ可愛い。
東京大会、見に行こうかね☺
年取ると、よその子も、孫でも見るような、こんな感じになるのね☺