「すんません、勝手に資材おかせてもろちょって。
ここん木陰で休憩したら楽ーじゃっとですわ。」
「あーあー、良いとですよ。
置いちょって、使ってください。」
こんにちは。
調査兵団兵士長 なべ・アッカーマンです。
事の発端は、うちの敷地にお隣の工事資材が、シレッと置かれてたことからでした。
が、まあ田舎ならではの、お互い様精神の発揮。
都会だとこういうモードにはなかなかなれんですから。
ですが見ると、裏庭が巨大樹の森になっていました。
春に駆逐したはずの樹木雑草が、10月には5メートルを越え、鬱蒼と繁茂していました。
やはり、手入れが行き届かない空き家は、こうして周囲から知らず知らずに、雑に扱われるんですな。
なので、私決意しました。
「1本残らず駆逐してやる。日本庭園に変容してやる。」
そう、雑草は水と太陽があると、無限に宇宙へと伸びてゆきます。
宮崎、雨と太陽、山ほどあるとです。
ので、置き石と砂利で埋め尽くしてやろう、やるからには日本庭園みたいにしてやろう、春には毛桟を敷いて和服で典雅に茶を淹ててやろう、
そう思い至ったのでアリマス。
完成した暁には、お隣さんを招いて大茶会をしてやろう。
「はっはっは、愉快愉快!」と高笑いしてやろう、
そう誓った、2025秋の宮崎帰省でした。