2024-07-01

虫にお詫びいたします。

 出掛けに家の玄関で、左の靴のソールが、バリリ、、、と盛大に捲れました。

ショックでしたが、まあ出先でめくれたら難儀だったので、

(あーこれは今捲れてくれて有難かった!)

と思ったのですが、どうやらこれは、虫の知らせのようでした。

 

 出先で、足を挫きました。

左足首。

 

 大昔の人であれば、ソールが捲れた時点で、

(あな、あやしや。これは方位が塞がっておるぞ。これ、陰陽師。これから方違えを致す。とく占いを立てよ。)

となり、2、3日どこぞの屋敷に、迷惑極まりない泊まり込みをし、数日かけて目的地に行く、という安全策を施すのですが。

 

 私もスマホも現代アイドルも何も判らない、レベル太古人ではあります。

なのですが、間違って2024年に生きてしまっているので、さすがに太古の風習に基づいて、宮崎行きの方違えとして、まず北朝鮮に行き、中国、ベトナム経由、そして宮崎へ、とはやれないです。

 

 なので、迂闊でしたが、今回油断してやっちまいました。

虫の知らせ、すまそん、生かせませんでした。

 

 でまあ足首の痛みはサロンパスに一任したのですが、ふと気が付いたら満足に歩けない障害を持つと、風景が違って見えることに気がつきました。

足を引きずる私を見て、近くで談笑していた高校生らしき男の子たちが、

『お疲れ様です。』

と、知らない私に声をかけてきて、何か手伝いましょうか?のような素振りを見せてくれました。

 

 ファミレス『味のおぐら』に入ったら、私の様子を見て、

『あー、足痛いね。じゃ、近くの席にどうぞ。』

と、即座に気さくな気遣いを見せてくれました。

 

 宮崎人、改めて、すごい。

優しいというより、すごい。

 

 そもそも、その辺を歩いているだけの人を、実に羨ましい、と感じている自分がいます。

(あんなにスタスタ歩いて、なんて幸せなんだろう、あのオッチャン!)と心底思います。

その辺のコンビニでコーヒー買うだけで、普通1分足らずのはずが、5分経過、5分経過。

 

 改めて、普通に生活を送れることが、如何に奇跡か。

普通に暮らせるだけで、超絶贅沢なことを学びましたね~🍀足首痛いおかげで。

 

 そうして、幸せの基準を再認識できた、ちょっと前の6月の連休でした。

だからみんなにさー、お土産買っていけなくてさー。