原宿。
20数年前に当時のヤングとして、現役として歩いた記憶はあります。
当時はタケノコ族が原宿に棲息。
なぜかタケノコ族の友達もいたりして、今考えると、それなりに流行に身を染めていたんだなあと思いますね。
で、なぜ原宿なのかと言いますと、こないだライヴで原宿行ってまいりましたのです。
細かな所はいろいろと変わったのでしょうが、やはり原宿は不変でした。
まず第一に歩いている者どもが、どう見ても軽薄。
前髪を目の下まで伸ばし、しかもそれが斜めの目隠しヘア。
男なのに、何故かロングスカートでシャラシャラ歩く。
尖った目つきで、不健康そうな青白い化粧バッチリの女の子。
信じられないのは、とある有名なクレープ屋の前に、昼間っから長蛇の列が出来ていて、それがすべて高校生ぽいギャルで固められている光景。
今日学校は?その圧倒的なパワー。
そして、すべての子達に共通なのは、皆ピチピチ、元気いっぱい。
エネルギーに溢れかえっている。
そんな通りに、リハーサル疲れを引きずった、くたびれオヤジ4人が無防備に紛れ込んだもんだから、もうヤングエネルギーに圧迫されまくって。
駅前一周30分間歩いただけですがクタクタになってしまいました。
ステージでは、頼もしいパーカッションやドラマーが、これらの店先では妙に浮いてみえました。
というか、キョロキョロとしてるように見えたのが、妙に印象的でした。
そして、そんなこと言ってる自分が、一番ソワソワしてて風景にそぐわなかったろうと思います。
原宿の街は、女性との相性は良いと思います。
いくつになっても、結構溶け込みやすい街でしょう。
だた、オヤジがウロウロするもんじゃないですね、あの街は。
歩いていて興味を示せるものが、皆無だったのが何か空しかったです。
ただひとつだけ、ちょっとかっこいい紳士靴っぽいのがあって、オッと思ったのですが、よく見るとやたらにラメラメで、ちょっとやっぱりダメだ、と思った次の瞬間!
ワンテンポ遅れて、パーカス仲間がそこにスウーッと寄ってじっと見て、また歩き出しました。
あっカブった! 同じこと考えるなよお、、、
と、心に影が一瞬差しました。
僕らが、唯一楽しめたのはこの街では、あの靴だけだったのかあ、と物悲しくしみじみ思いました。
でも、はい、ライヴは大盛況でした。
いつまでもショボくれてなんかいませんよ!
いやあ、忘れっぽいのは、オヤジの武器ですから。