田舎に帰ったら、なんとなくでもいいのでまず寄りたい、そんな場所があちこちにあります。
そんな場所の一つに、高校時代にふらふらと自転車で遠乗りした、西都原古墳群があります。
でもこないだ帰省した時に、当時のようにふらふらと自動車で遠乗りをしたら、マジで遠かった。
好奇心だけが原動力だった当時。
若いって、すごいですなあ。
今じゃ、とても信じられない。無〜理〜。
そんな秋の古墳群は、今回はお花畑の古墳群でした。
彼方に連なる山並み、広がる青空。
太古の人類がこの地に根ざして、毎日眺めていた、同じ風景。
数百万年間変わらない、この大地。
不思議ですね。
たった今おまえは数百万年前に時間を遡ったんだ、と言われても、あながち間違いではなく、見ている風景は同じです。
と同時に、今日のこの一瞬は、壮大な時空の渦の中の一片に過ぎない、という厳然とした事実。
普段は感じない、人類の歴史時間のデカ過ぎる規模を、ここ西都原古墳群はいつも体現させてくれます。
一概に数百万年と言っても、体感的に感じるのは難しい。(古墳資料館の案内より)
確かにそうですね。
じゃあ人生80年と仮定しましょう。
自分がこれまで、ヒーコラ苦労して何とか生きてきた人生、これをご苦労さんにも20回ほど繰り返して、時間を遡ったら、聖徳太子が『まろは腹が減った、、』とか呟いています。
日本史の明確な記録はその辺りまで。
その先に、目の前の古墳を作ったであろう人々がようやく現れだして、石器を作り、集落を作り始めました。
さらに、その人生80年を、2万5千回ほど繰り返し、さかのぼった先に、人類が誕生。
その間、この大地はずっとこのような風景であり続け、今、その大地の上に立っています。
そんなわけで、ここではいつも深いため息しか、出てこないものです。
やっぱり来て良かった。
いつも、そう思えます。
ので、田舎に帰ったら、なんとなくでもいいのでまず寄りたい、そんな場所です。
古墳の主たちへの壮大なお供え⭐️