2010-01-01

しびこさんの備忘録

 一年もようやく、終わりを迎えようとしている師走の大詰め。

バイク屋さんから、待ちに待った《HONDA CB 650 LC》完成の連絡がきました。

 

 自分の人生の中で、このバイクに乗れる瞬間が来ようとは、ほんの2ヶ月前まで、全く思いもしてなかったですから、まるで夢をみているような気持ちでした。

 

 で、ショップは遠いので(東村山市)朝早くに出かけたのですが、到着はお昼近くになりました。

最寄り駅が、東村山だったので、無意識に志村の、♪ ひがっしむっらや~ま~ ♪を口ずさみながらお店を目指したのですが、近づくにつれ、さすがにドキドキしてきましたね。

 

 到着すると、しびこはショップの店長さんが、ギリギリまで整備をしてくれていて、丁度バッテリーを新品に交換してくれていたところでした。

 

 27年前にデビューしたそのバイクは、さすがに随所にサビが浮き、エンジンの塗装も風雨の年月に比例して所々黒が剥げていましたが、それでも私の目には、非常に美しく映りました。

が、それでもまだ、自分がオーナーになるとは、なんだか信じられませんでした。

 

 でも店長さんから、このバイクのクセなど懇切にレクチャーを受けた後、さりげなく、

「ハイ!」

と、小さなバイクのキーを渡された瞬間、来ましたね、この日のキモが。

ビビビッとしかいいようのない、来るもの! 

なにかを、自分の中に感じました。

 

 今回のお店は、《ウレタン屋U倉庫》さんといいまして、旧車専門店だけあって、実にしっかりとケアしてくれました。

実車確認に行った時は、死にそうなエンジン音だったこのバイクが、超見事に現役復活してましたね。

セルを回すと、排気音が音程的に超最高です。

メーカーが見放した古いバイクでも、しっかり復活させることができるなんて、実にありがたいことでした。

 

 そしてお世話になった店長さんに、私はバイクと共に別れを告げ、そのまま都内にならし運転に出かけました。

といっても、バイクの方は27年前に、すでにならし終わっているので、今回は人間の方の慣らし運転です。

 

 でも憧れだったバイクにまたがって、街中をゆったりと走ることが、こんなに純粋に、幸せなことだったとは知りませんでした。

 

 明るい陽の射す、冬枯れの知らない街をただ真っすぐに走って、信号で止まって、またゆっくりスタートして、コーヒーショップでバイクを眺めながら、一服する。

ただそれだけのことが、楽しくて楽しくて仕方がなかった秋の日でした。

相棒が、長年の憧れだったからでしょうね。

 

 今回はすっかり、バイク日記になってしまいましたが、ちゃんととんでもない目にも遭いました。

それは次回ということで。

 

 では皆さん、今年もよろしくお願いいたします!!

 

 

バイクはカッコいい。オーナーの髪型はいただけない。