2016-11-01

そろそろ

 こないだ、会議に行ってきました。

というか、今教えている楽器店が創業100周年らしく、次の100年に向けた全体集会的な意味合いもあったんでしょう。

 

 で、なんととんでもないことに、この自分がいつの間にか20年勤続らしく、表彰をしたいとのことで、出頭するよう統括担当者の女性からメールの圧力がかかってきました。

 

 朝10時からと チョ~朝が早い(早くない!私には早いが)のと、元々は予定が入っていたので、これ幸いにバックれるつもりだったのですが、なんとかなりませんか?とニコニコながらも暗に厳しい追及を受け、まあ予定もキャンセルになったことから行くことにしました。

 

 苦手なんですよねー。

晴れがましい表彰とかで公衆の前に立つの。

ヒョーショージョー!とか言いながら、賞状と記念品を呉れようとしている人の前で、自分がボーッと立って、物を手渡されるのを待つ姿って、なんか哀れでないですか? 

それに他の人の受け取り風景は、だいたい皆さん背筋もまっすぐ挙措もキビキビ、ビシッと決まっててサマになっているんですがね。

自分がその場所にズーラズーラ立ってるのって、なんかオマヌケというかなんか、大したこともしてないのに、え~~?こんなんでいいんですかあ?って。

別に僕、なんもしてないんですけど。。。

なんですよねー。

 

 で、まあそれはいい。

なんかオルゴールもらいました。

貰って開けた瞬間の感想は、ああこれで、これが置けるように部屋を掃除しなきゃなんなくなったー、です。

随分といいもん貰っちゃったんです。

すでに家が記念品負けしてる状態すかね。

親戚とか爺ちゃん家とか言ったら、棚と上とかに、ナントカ会社創立記念とかで飾ってある置物みたいな、あんなチャーンとした風景としてふさわしい代物でした。

 

 でね、びっくりしたのが、入って半年の社員さんが、

『あんな滅多にない集まりに参加できたのはとってもラッキーでした!』

とか、目キラキラさせて嬉しそうに言ってたんですね。

会議の内容は、社長、専務、表彰、パフォーマンス演奏、こんな感じで実にシンプルだったにもかかわらず、すっごい感動してるみたいなんですよ。

初めての参加だからかなと思いきや、年次の古い社員さんとかも、なんかメッチャ浮かれてて楽しそう~~に、各自割り振られた受付だの、案内だのお仕事をしてたんですね。

ただの全体会議なのに。  

発見!!!実はこの人たち、会社愛を持てる、会社に奉仕できる立派な人たち(社会人)なんだ! 

ほーう!と、思いましたね。

 

 なんだ、当たり前じゃん、とお思いでしょうが、慰安旅行みたいなお楽しみ的要素はない、ただの会社の全体会議なのに、こんなにも自発的にあれこれ動き回る皆さんのその様子を見て、この子らは(圧倒的に女性が多い)一時的にしろ会社と共に人生を歩む決意をしてる人たちなんだ、ここの会社はそういう軸のある『人』が集まってる会社なんだなあ、と思いました。

 

 自分は会社人ではないので、会社に身を捧げるサラリーマンというのは、おおむね(昔は働きバチ、屍を乗り越えて進む兵隊アリとかいわれましたよね)住宅ローンを抱えた引くに引けないおじちゃん、というイメージがあったのですが、なんのなんの皆さんお若いのにご立派!

と、感動しました。

 

 だから表彰されるべきは、会社を支える決意をしている社員であって、そんな社員さんがいるこの会社は、実はかなりイイ会社だったんだなあ、と客観的に改めて思いました。

まあ自分は個人事業主・オブザーバー的な立場だから、馴染み感こそあれ、この会社に対する会社愛ではないのですが、20年もここでレッスンをやってる居心地の良さは、多分そんなところに原点があったんだなあと、ふと気付きました。

 

 それ以外の今回の気づき、としては、せめてこのオルゴールが置けるくらいは、そろそろお片付けしましょう、ということですかね。