昨日、コンビニでミートスパデティを買ったら、レジがピーと反応し、レジのお姉さんが、
「お客様、申し訳ございません。期限切れの商品が残っていましたようで、これはお売りできません。別の商品をお選び頂けますでしょうか?」と、言われました。
聞くと、一時間前に賞味期限が終わった様で、大丈夫だとは思われますが、規則でお売りできないんですよ、と再度言われました。
この時、こないだのちょっとしたことを思い出しました。
ナベ式ダイエット理論によると、極度の空腹はドカ食いへの道しるべとなるので、低カロリーの栄養ある、おやつでの乗り切りを奨励しております。
で、そんな馴染みのおやつに
『ランチパック。たまごサラダ』
と、いうのがあります。
このたまごパンは、栄養満点、しかも2個入り200キロカロリーちょいと、まさに、ナベ理論に基ずいて開発されたかの如くのおやつです。
で、しょっちゅう買うもので、たまに買ったことを忘れてしまうんですよね。
で、一週間後に、また新しいたまごパンを買って、その控え室に現れた私は、その忘れ去られた方を見て、ショックで愕然となるわけです。
こないだも、そういうことがありまして、しばらくの間、たまごパンを手にボーゼンとしてたのですが、心の中に浮かんでくるのは、タマゴパンに対する、ひたすら申し訳ない気持ちでした。
何かの縁があって、ココまで来てくれたのに、このままお別れかあ、と思ったら可哀想で可哀想で。
もったいない、というより、ホントゴメンネ、という気持です。
で、仕方なく捨てようと思ったのですが、とりあえず踏ん切りをつけるために、とんでもない匂いでしょうが、封を開け、タマゴパンに対する気持ちを、断ち切ろうとしたわけです。
控え室は夜間は常温、しかも最近蒸し暑かったので、気合をいれて、封を開けました。
おそるおそる、クンクン、あれ?匂いがしない。
もう一度しっかり。。クンクンクン。あれ、無臭だ!
タマゴパンのかぐわしい香りこそ、少し薄らいでるが、腐敗臭はしないなあ。
中はどうだろう。割ってみました。匂いはなんかタマゴの匂いです。
あれ、まさか食える? いやいや、そうやっていつか、食中毒になったのは、どこのどいつだ?
第一、食中毒の匂いって、匂い自体はないからなあ。腐敗臭とは別だし。
う~ん、でもあまりにもフツーすぎる。
で、勇気を持って、ちょっとだけ端っこを、口に入れてみました。
口中に広がる味覚は、疑いながら食べているせいか、イマイチよく判りません。
で、さらにかじってみました。うーん、わからん。
で、思い切って、一口ガブリといきました。
うーん、味が薄い。
でもうまくはないが、でも腐敗はしてないタマゴパンかな?
結局2つとも食っちまいました。
以前の経験から、食中毒は4.5時間過ぎると、ドカンとくるのは分かっているので、イザとなったら近くの順天堂病院に直行かなー、なんて思いました。
ですが、これはたまごパンに対する、一つのけじめの行為なので、賭けになろうが仕方ない、と諦めました。
そして、ひと月近くが経ち、いまだにピンピンしているので、結局はセーフでした。
この事件を思い返すと、勇気を持って、タマゴパンを見捨てなかった私も、大したもん(やめれ!)だったとは思いますが、一番偉かったのは、日本の製パン工場の、その徹底した品質管理ぶりです。
完璧なる無菌状態で、製品を作り上げる、クリーンな製造ラインと、薄いビニール内部を無酸素状態にキープして、外部の雑菌からそのパンを守る、包装技術の高さ。
ほんの身近にある、なんの変哲もないタマゴパンではありますが、そこに関わったさまざまな人達の愛情を感じましたねー。
生活のささいなところに、食の安全に対するいろんな経験の蓄積が、2重3重の防護柵としてあるようです。
でもまさか、期限切れ一週間が、まだセーフとは恐れ入りました。すごすぎる!
今回のミートスパ君も、食べることはできませんでしたが、そういう意味で心の中で、ありがとうね、ごくろうさまでした、という気持でした。
ので、今後も、食べ物は今まで以上に、大切に頂いていきたいと思います。
でも良い子のみなさんは、こういうチャレンジは絶対にマネしないようにしましょう。
しないか。