遠山の金さん。
ふだんは、庶民のたまり場でひょうひょうと過ごす、市井の一無頼漢。
ながらも、悪を憎む所はなはだしく、庶民を苦しめる呉服問屋の陰謀を内偵し、斬り合いになると、まぶしいばかりの桜吹雪を見せつける。
そして、御用だ!が来ると、なぜかうまく雲隠れし、最後の最後にお奉行として、上から目線で、悪人を断罪する。
やいやいやい! 黙って聞いてりゃ、おめえら言いたい放題ぬかしやがって。
おてんとさまは、おめえらの悪行三昧は、ちゃ~んとお見通しなんだよゥ!!
この桜吹雪が目にはいらぬかア!
この意外の展開に、それまでシラを切り通していた、小づら憎い悪人どもが、びっくりギャフンとなって、被害者のお琴さんとかが
「まあ、金さん!❤️」
となる所あたりは、 ” 実はこの人すごい人 ” パターンの水戸黄門に、なんだか通じるものがありますね。
この爽快感というかスッキリ感が、長年のロングランの秘訣でしょうか!
ただ、ただですよ。
金さんの場合、どんなにお奉行のカッコでも、顔は同じだから、桜吹雪をせんでも、その前段階、
一同の者! オモテを上げい!
の瞬間で絶対、あり? ってバレると。
思うんですがね。
それを言っちゃあ、お終いですかね?