皆さん、問題です。
犬は何と鳴きますか?
答え。わん!
正解です!!
正解者のかたには、もれなく熱海一泊旅行をプレゼント、はありません。
ところが時を遡るとなんと、わん!が不正解な時代がありました。
犬がわん!と鳴きはじめた時代は、せいぜい江戸時代辺りからで、それ以前には、犬はわん!と鳴いてはいませんでした。
いや、わん!なんだけど、正確に言うと、昔の人は、わん!を、わん!と聞いていませんでした。
では、その頃の犬は、何と鳴いていたのか?
答えは『びよ』です。
もう全然、今と感覚が違いますね。
犬がじゃれついてきたら『ビヨビヨ!ビヨビヨ!」です。
不思議ですね。
ちなみに
猫(ニャン)は『ねうねう』、
牛(モー)は『ンモ』、
ニワトリ(コケコッコー)は『とうてんこう』、
ねずみ(チュウ)は『ちう』、
馬(ヒヒーン)は『いひひんひん』、
狐(コンコン)は『くわいくわい』、
赤ちゃん(おぎゃーおぎゃー)は『いがいが』
だそうです。。
その他の擬音語、擬態語も、なかなか趣のあるものが多かったようです。
深夜、急用で人を呼びに行かなくちゃならない。おびえながら道を歩いていると、いきなり『カカ』というけたたましい音が夜空に響き渡る。。。
~現代にはない擬音語ですね。深夜のおどろおどろしい雰囲気が伝わってきます。
真夜中の山中、あばら屋に泊まることになった男。
一人恐怖に震えている時、とてもちいさなちいさな物音がする。。『コホロ』。。。
~これは、なんか怖い。ちょっと想像を絶するサスペンスを感じますね。状況が目に見えるようです。
戒を犯そうとした僧、現場を押さえた師匠が『ニココニ』笑んで坊さんを見ていた。。。
~現代と微妙に発音が違うだけで、かなり雰囲気が変わりますね。ちなみに『にたにた、にやり』の意味らしいです。
昨今の擬音語事情は、30年前に比べると表現がちょっと過激になっているようで、
ムッ→プッツン!
恋心でポッ→恋心でビビビッ!
逆に無くなりつつある表現として、ドアや窓を開ける音の『ギィー』 や『ガタピシ』。
最近は、木造安普請の家が少なくなってきましたからねぇ。
その逆で昔はなかった表現として、台所でチン(電子レンジ)、電車を降りるとすぐさまピッ!(携帯)
レンジも携帯も昔はなかったので、昔のひとには何のことだか、わからないでしょうね。
最近寒くなってきたので、私はしょっちゅう、くしゃみを連発しますが、くしゃみは、
昔は『クシャン』だったそうで。
そこから『くさめ』に転じ、現代の『ハックション』さらには、もっと過激に『ブエックショイ』(これは個人的使用語)。
で、これは風習ですが、外国ではくしゃみをすると、魂に一瞬の空白が出来、そこに悪魔が忍び込むという迷信があるようです。
なので、すぐに「神の祝福を』という意味で、周りの人が「Bless you」と言ってあげるそうです。
私の最近のくしゃみ連発ぶりは、とても甚だしいので、すでに魂はカラッポなようですね。