2011-01-15

ねうねう

 皆さん、問題です。

犬は何と鳴きますか? 

答え。わん! 

正解です!!

正解者のかたには、もれなく熱海一泊旅行をプレゼント、はありません。

 

 ところが時を遡るとなんと、わん!が不正解な時代がありました。

犬がわん!と鳴きはじめた時代は、せいぜい江戸時代辺りからで、それ以前には、犬はわん!と鳴いてはいませんでした。

 

 いや、わん!なんだけど、正確に言うと、昔の人は、わん!を、わん!と聞いていませんでした。

では、その頃の犬は、何と鳴いていたのか?

 

 答えは『びよ』です。

もう全然、今と感覚が違いますね。

犬がじゃれついてきたら『ビヨビヨ!ビヨビヨ!」です。

不思議ですね。

 

 ちなみに

猫(ニャン)は『ねうねう』、

牛(モー)は『ンモ』、

ニワトリ(コケコッコー)は『とうてんこう』、

ねずみ(チュウ)は『ちう』、

馬(ヒヒーン)は『いひひんひん』、

狐(コンコン)は『くわいくわい』、

赤ちゃん(おぎゃーおぎゃー)は『いがいが』

だそうです。。

 

 

 その他の擬音語、擬態語も、なかなか趣のあるものが多かったようです。

 

 深夜、急用で人を呼びに行かなくちゃならない。おびえながら道を歩いていると、いきなり『カカ』というけたたましい音が夜空に響き渡る。。。

    ~現代にはない擬音語ですね。深夜のおどろおどろしい雰囲気が伝わってきます。

 

 真夜中の山中、あばら屋に泊まることになった男。

一人恐怖に震えている時、とてもちいさなちいさな物音がする。。『コホロ』。。。

    ~これは、なんか怖い。ちょっと想像を絶するサスペンスを感じますね。状況が目に見えるようです。

 

 戒を犯そうとした僧、現場を押さえた師匠が『ニココニ』笑んで坊さんを見ていた。。。

    ~現代と微妙に発音が違うだけで、かなり雰囲気が変わりますね。ちなみに『にたにた、にやり』の意味らしいです。

 

 昨今の擬音語事情は、30年前に比べると表現がちょっと過激になっているようで、

ムッ→プッツン! 

恋心でポッ→恋心でビビビッ!

 

 逆に無くなりつつある表現として、ドアや窓を開ける音の『ギィー』 や『ガタピシ』。

最近は、木造安普請の家が少なくなってきましたからねぇ。

 

 その逆で昔はなかった表現として、台所でチン(電子レンジ)、電車を降りるとすぐさまピッ!(携帯) 

レンジも携帯も昔はなかったので、昔のひとには何のことだか、わからないでしょうね。

 

 最近寒くなってきたので、私はしょっちゅう、くしゃみを連発しますが、くしゃみは、

昔は『クシャン』だったそうで。

そこから『くさめ』に転じ、現代の『ハックション』さらには、もっと過激に『ブエックショイ』(これは個人的使用語)

 

 で、これは風習ですが、外国ではくしゃみをすると、魂に一瞬の空白が出来、そこに悪魔が忍び込むという迷信があるようです。

なので、すぐに「神の祝福を』という意味で、周りの人が「Bless you」と言ってあげるそうです。

 

 私の最近のくしゃみ連発ぶりは、とても甚だしいので、すでに魂はカラッポなようですね。