わたしは数年前より、生まれて初めて、宝くじというものを買うようになりました。
最初はなぜか、照れくさいもんですね。(なんでやろ?)
「すいません。宝くじのやつ、千円分ください。」
「一枚300円ですから3枚分でよろしいでしょうか?」
「あ、じゃそれで。」
「番号はどうなさいますか?」
「??えっ ?」
「連番にしますか、3枚バラバラにしますか?」
「あ、もうおまかせします(何じゃそりゃ?)。」
という、ぎこちない買い方でしたね。
でもそこのお姉さんは、なんとも真剣に3枚選んでくれました。
なんだか、目の色がマジでした。
「じゃ、3枚900円です。」
「はい」
千円出しました。
「お釣100円です。はい、こちらです。当たりますように~。」
これには感動しました。
なんか、すごくいい感じじゃないですか、この一言?
そのお姉さんは、その後もずっとその売り場にいて、私もかならず宝くじを買う時は、そのお姉さんから買うことにしています。
といっても、今のところ、年末もサマーもグリーンも一枚もカスリもしないのです。
たぶん、せっかくお姉さんが選んでくれても、あまりの私のクジ運のなさで、そうなっていると思われます。
ただですねー、彼女の「当たりますように~」の一言が、気に入ってしまいましてね。
100%の確率のクジ運のない人間(わたし)が、ほのかな夢を見て宝くじを買い、お姉さんの「当たりますように~」の一言で、なんかほっこりしている図。
なんとなくサザエさんぽくて、良くないですか?
彼女から宝くじを買うと
「きっときっときっときっと当たりますようにー、当たれー!」
といった、力いっぱいの邪念がスーッと溶けるように消えていき、
「当たったらいーなー」
といったラクチンな気持ちになれるんです。
このあたり、すごく波平さんぽくて、自分でわれながら楽しい~。
というわけで、皆さん今年も、どうぞよろしくお願いいたします!!!