2008-07-15

カモ

 こないだ、ちょこっと時間ができたので、車のオイル交換に行ってきました。

前回はたしか、このオイル交換の待ち時間に、ついダテメガネを買い、そこから遠近ショックな出来事が展開しました。

ので、もういらんものは買うまいぞ!と心に誓い、お店に向かいました。

 

 この日は、店内もスカスカでゆったり気分良く、お買い物ができました。

で、レジで、

「渡辺さん、スタンプがいっぱいになったので、フラッシング (エンジン洗浄) が2000円引きになりますが、いかがなさいますか?」

と、聞かれました。

 

 なんかやっぱりこの店入ると、ついつい、予定外のコトをしてしまうんですよね。

本好きが本屋に入ると、一日出てこなくて結局山ほど、本を買って出てくるのと一緒です。

 

 クルマ好きには、足回り強化!とかエンジン洗浄!とかいった言葉は、猫にマタタビです。

なので、結局オイル交換ついでに、エンジンフラッシングをしてもらうことになりました。

 

 で、いざピットに入ると、今度は整備士の方が

「渡辺さん、コレどれぐらい乗られてます?」と聞いてきました。

きっと、古いクルマなので珍しいんでしょう。

 

 自分では、初めて新車で買ったので、最近の車みたいな認識なのですが、よく考えたら平成4年式。

「今、27万5千キロですねえ。」

と、答えると一瞬絶句して、

「じゃあ、燃焼室の洗浄もやられた方がよろしいですよ。」

と、言ってきました。

 

 「それってやった方がいいんですか。」

不安になって聞いてみると、

「はい、もう27万も走られてると燃焼室はカーボン、ススで真っ黒ですよ。それを溶剤を注入して一掃しますから。

走りがだいぶ生き返りますよ。

通常は1万円のところ今回はフラッシングをされるので割り引いて7千円になります。」

割引、生き返る走り、官能の響き。経済観念を喪失します。あー、やっぱこの店ヤバい。。

 

 「ハイ、それでお願いします。」

魂を抜かれたわたしは、フラフラと答えていました。

そして待つこと一時間、修理を終えた車が、魂も財布もスッカラカンになった、私の元へふたたび帰ってきました。

 

 27万キロ分の蓄積されたエンジン内部の汚れ。

整備士の方によると、洗浄液によりすごい黒煙がもうもうと出たらしいです。

 

 で、結果。

こんなにもこのクルマって軽かった?て、いうくらいにエンジンが軽やかになりました。

加速がスイ~ッといく感じ。もうびっくりです。まさに生き返り。以前のガコガコした加速がウソのようです。

 

 自分なりに結構メンテしてた自信はあったのですが、所詮素人のできる範囲は限られてます。

イザとなったらやっぱプロは違うわ、とまた、余計な出費をしてしまい、それに気づかないどころか、感動して帰宅する、ある日の休日でした。