2010-01-15

キルスイッチ

 毎度。前回の続き。

その夜ガクガクな目に合った件です。

 

 20数年ぶりのバイクなので、街乗りに早く慣れるために、究極パターンの高速で特訓だ!

と、夜の湾岸線に出たのですが、冬の夜の湾岸線は、20年ぶりのバイク乗りにとっては、極限な世界でした。

 

 時速80キロを超え始めたあたりから、超強力な風圧が、前から横からバイクを襲います。

しかも湾岸線は、産業高速道路なんで、大型トラックが何十万台も走ってる高速道です。

極寒、極限の危険、大爆音の中での運転操作は、車の時を1、としたらバイクは10、の集中力と注意力が必要となります。

 

 もう特訓というより、生きるか死ぬかになりました。

逃げ込むように、横浜大黒パーキングに入ったんですが、ここで事件は起こりました。

 

 そう、バイクが急に動かなくなったのです。

パーキングに止めた瞬間、ストンとエンジンが止まってしまい、何回セルを回してもキュルキュルいうだけ。

肝心のエンジンは、全くかかりません。

周りのバイク乗りたちが興味津々で覗く中、

” いやこのバイクは古いだろ、なかなか気難しいから仕方なくてねー”

なんて顔をしながら、内心はオロオロしてました。

 

 そうこうしているうちに、バカでかいスピーカーを積んだ、変な車集団が到着。

競い合うように大音量で、ドンドコドンドコ始めました。

何ここ? 何これ?

 

 この非日常な状況に、もうかなりヘコミました。

まあ、暴走族とかじゃなかったんで良かったんですが、このドンドコ部隊のせいで、バイクショップともウルサくて電話出来ず、プラグを掃除しても直らず、途方にくれました。

 

 冬の夜に、体重200キロのグラマー美人を、高速を押して帰るのは、なんとも寂しい辛い話じゃあないですか。

あーあ、初手からいきなりレッカーのお世話になるのか、悲しいなー、と、ふとバイクのグリップをみると、、

 

おや?

エンジンキルスイッチがいつの間にかオフ・・・・・・・・

 

なんじゃあ、こりゃあ!!!(By 優作)

 

 キルスイッチとは、緊急時のエンジン停止スイッチなんですが、たまたま手袋の先が当たって、ストンとエンジン停止になってたみたいです。

で、久しぶりのバイクだから、その辺の経験値が呼び戻されず、オタオタしていたらドンドコ部隊到着で余計、パニクったと。

 

 いや、初めての夜走りは、大変とってもいい思い出になりました。

要はライダーするなら、シッカリしなさいよ、と、こういうことですね。

安全運転!

車もバイクも気をつけて!