ドライブする時は、好きな音楽を流しながら走ると、なかなか気持ちのいいものですね。
音楽は人の心を解放してくれます。
しかし、バイクとかだとオーディオがないので、どうするかというと私は、” 脳内ジュークボックス ” で音楽を流すことにしています。
この脳内ジュークボックスのいいところは、何も操作することなくエンドレスで好きな曲を聴けるので、運転に差し障りなく目の前の風景を楽しみながら、曲の世界に浸れるとこですね。
冬場のバイク夜走りでは、もっぱらジョンコルトレーンの【ネイーマ】が頭の中を流れてきたので、それを聴きながら走っていました。
我ながら、シブいじゃないか。
1920年代のセピア色のサウンドが何とも心地よく、冬の寒さも忘れて、思わず遠くまで足を延ばしたものです。
ただこの脳内ジュークボックスには致命的な欠陥がありまして。
一度、曲が始まるとなかなかその曲から抜け出せないという欠点があります。
しかも前述のコルトレーンのように、大人の夜遊びを小粋に演出してくれる “名曲 ” が、毎回流れてくれるわけではないようです。
こないだなんかは、またコルトレーン狙いで夜の高速道路を走り出したんですが、いつの間にか【ど根性ガエル】が流れ始めていて、それからもうどこをどう走っても、
♪ピョコン、ペタン、ピッタンコ! とのさまガエル~アマガエル~♪
がずーっとずーっと頭の中を駆け巡り、どうやっても目の前の都会的な風景と合わず、変な夜走りになってしてしまいました。
これはいったい何なんでしょうか。どうやら脳のオーディオ部門は、きっちりとTPOを把握してる訳ではないようです。
だから、たまに名曲に当たると、最高のツーリングになるのですが、曲を指定しなかったら、彼等は有線みたいに適当に、記憶の中の音楽を流し始めるようなので、変なのが来てもこっちは断れないんですよねー。
そういえば昔知り合いが、朝起き抜けの瞬間に、なぜかウルトラセブンの
セブーン、セブーン、セブーン、セブーン、セブンセブンセブン!! パォー!
が流れ始め、しかもその日一日中付きまとわれて、ふとした拍子に、例えばご飯食べ終わった直後にも、お手洗いに行った直後にも、電車に乗ってても、
セブーン、セブーン、
と後ろからウルトラセブンが、ことあるごとに追いかけてきて、1日えらい目に遭ったそうです。
記憶をねつ造したり、変な曲をエンドレスにしたり、最近わたしの頭は、何を考えてるのか自分でも、よく判りません。
みなさまは、大丈夫ですか?
ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲー、とかが、流れてきてませんか?