私が子供の時は、人見知りがすごくて、小学校にあがってから、しばらくしてからの事です。
例の塚原団地のお隣さんとこに、母に連れられて行った時、ナゼか、この人見知りスイッチが入ってしまったのを覚えてます。
その時は、お隣さん宅でお昼をいただきながら、旧交を温めあう感じの訪問だったようですが、久しぶりのお隣さんに、なぜか人見知りしてしまい(なんでやろ?)、妙にすねてしまい
「ご飯いらない!」といったようです。
あきれた母はなべを車に残したまま、姉と小一時間ほどそこに滞在し、そして忘れもしない帰り道。
車でなべがボソッと「おなかすいた。」と言ったら、その後40年間忘れる事のできない、大カミナリが落ちてきました。
まあそうですよね~、そうなりますよね~。
そしてそれから時は経ち、子供がハキハキしてるのを見ると、思わず微笑んでしまう、今日この頃のお年頃。
こないだ甥っ子姪っ子が遊びに来た時、エレベーターで、偶然お隣のお姉さんが一緒になりました。
すると、それまでさんざん
「じゅんいちは、全然ビリヤード強くないね(携帯ゲーム)。」
とか
「明日学校行きたくない~。」
とか、脈絡もなく言ってた甥っ子が、人見知りするかと思いきや、きちんと相手の目を見て、急に
「あどうも、初めまして。」
なんて言い出したから、(オリョ!!)とびっくりしました。
なんだか面白いから、横で黙ってたら、お姉さんが
「田舎に、一緒に帰ってたの?」
「はい、そうデス。」
「今何年生?」
「6年になります。」
「田舎は楽しかった?」
「はい。楽しかったです。」
と、なんかー、やたらハキハキしてました。
普段は、ウケ狙いでしょーもないことばっかし言ってるから(コイツ大丈夫かね?)、なんて思っていたのですが、そういうスイッチも持っていたようです。
なんだか玄関に着くまでに、すっかり仲良しになって、二人で世間話に花を咲かせながら歩いていました。面白い。
例の40年前も、甥っ子の姉ママさんは、人見知りなぞせず
「こんにちわ~。」
と、お隣さん宅でおいしくご飯を食べていましたから、やっぱ親がハキハキだと、子もハキハキなんでしょうか。
そういやこないだ、車を運転してたら、前が止まったので何かなと思ったら、ちょっととっちゃんくさい小学生が、手を上げて、道を横断してました。
で、その子の大したところは、一台目にちゃんとお辞儀をし、そのあとのナベ号もちゃんと待っていて、なべと視線がバシッと合うと、どうやら
「ありがとうございました。」
らしき事を言いながら、キチンとお辞儀をしてくれてました。
なんだか心が洗われましたなあ。
そういや甥っ子も、なんだかとっちゃんくさい雰囲気があるので、そういう子は人に好かれて、素直なのかもしれませんね。