2018-08-15

スッチーとコーヒーの思い出

 打楽器の太鼓はその昔、狼煙代わりに遠くの仲間に、火急を知らせる伝達手段として活用されたとか。

近くだけではなく、意外な遠距離にまで届く周波数として、クジラとかの唸り声もそうらしいです。

いろんな音の響きがありますが、最近ちょっと発見したよく通る声の響き。

それは、、、さあ、お父さんの時間です。

 

 私が発見したソレは、、、スッチーのささやき声です。

懐かしいですね。スッチー☆

今は客室乗務員と言いますが、僕は断乎、スチュワーデスで良いと思いますよ。

今、呼び方変更の署名活動をしているところです。みなさま応援お待ちしています☆

 

 で、このスッチーの妙なるささやき声が聞こえてくるのは、飛行機の離陸後です。

シートベルト着用ランプが消えてからしばらくすると、聞こえてきます☆

(○○○サ○○~、~ス○○サ○サ○○○シ)

遠くからカサコソと耳に聞こえてくる、スッチー独特のサ行のささやき声。

その、耳元に忍び寄ってくる、甘きかすれた息をば、吹きかけられているような、こしょばいい感覚。

かといって、どこかハイクラスな、まるで銀座にいるかのような上品さを感じるのは、スッチーならでは🌟だからでしょうか。

 

 このハスキーなささやきがカサコソと聞こえてくると、

(おぅ、ワシのコーヒーがもうそこまで来たか、どれ、ドッコイショ)

と、認識するわけです。

そう、お楽しみドリンクサービスの時間なのです。

前後で搭乗客に飲み物の案内をする時、なぜかサ行の発音だけが飛行機の騒音をすり抜けて、よく聞こえてくるんですな。

 

 『お客サま、お飲み物はいかがなサいまスか』

→ 『、、、サ、、、サ、ス、』

 

 という具合で、小声の声かけなので、息の切れが軽いサ、シ、スがなぜかよく通る訳です。

実際に面と向かって話す分には、全単語がドカーンと、フツーに等しく聞こるだけなんですが、遠くの話し声になると、不思議なことにカサコソと囁くようなサ行が、耳元に聞こえてきます☆

あーなんか、こそばいいー。

今日もあのささやき声でスッチーはお客様をおもてなし、夏の青空を軽やかに飛んでいることでしょう。

今回はちょっとした夏の思い出の、スッチー物語でした。

 

 でもこないだ搭乗中に、コーヒーをこぼしたので、スッチーさんにペーパータオルかなんかください言ったら、

 

『シートは濡れませんでしたか?』

『シートにはかかりませんでしたか?』

 

 と、マジ顔で先に座席の心配を、最優先されてしまった。

ちょっとムカついた、夏の思い出。