私が20年ちかく吸っていたタバコを止めたのは、確か2004年の2月11日でした。
ですが、長期禁煙の末に、またタバコが復活した人って、多いみたいですね。
私がタバコを止めて当初一番困ったのは、タバコを吸っていた5分なり10分なりの、小刻みな時間の新たな使い方です。
止めてしばらくは、まだタバコの習慣性が残っていますから、頭の中を駆け巡るのはひたすら(ああ~一服したい~)です。
その頃には体調も良くなって、私の肺胞は再びニコチン受け入れ O K ! の状態ですから、それを意思の力のみで克服するなんて、到底ムリです。
自慢じゃあないですが、どれぐらい辛抱できないかチャンピオン大会で、優勝できる自信がありますからね。
だから、人がやってるのを見るのは好きですが、自分がやる分に限ってはマラソンとか、遠泳とか、長時間ダラダラと息苦しいのが続く競技って、存在が認められないんですよ。。
ですので、毎年新春の箱根マラソンは、大相撲と同レベルで、とても大切なテレビ番組ですが、私は走りません。
でもマラソン中継が終わって一週間ほどは、街のあちこちでトレーニングウェアをきた中年以上が、やたら走っているのをよく見ますね。一週間ほどですが。
まあそういう訳で、3年前の禁煙がうまく軌道に乗れた要因は、多分勢いだけですねー。
禁断対策として、よくタバコを吸うように口をすぼめて深呼吸をしてました。
吸ってるつもりー、代償行為みたいな。
結構なんかしばらくは、それで不思議と吸った気になってたもんです。吸うのは空気ですが。
で実はこの前、SAX講師大集合みたいな会合があったのですが、彼らは全員、タバコ族でした。なんか大陸の原住民みたい。
カバ子って、 あ間違えた、打ち間違い。。。
タバコっておもしろいですよね、女性でも男性でも全然知らない人が真横にいても全然気にならないのね。
タバコを吸ったその瞬間から、その空間はその人のワールドが形成される、というのが、暗黙のうちに成立してます。
だから、知らない人がドンドン寄ってきては、自分の世界に入ってプカーッとやってます。
それでですねー、久しぶりにタバコの雲の中にいたら、その副流煙がなんだかとても、イイ香りだったんですよ~。
タバコを止めた当初の禁煙の決意とかは、スーッとなくなるような、心地よい香りの空間。
まあ久しぶりにみんなと会って、楽しく話した気持ちの高揚感とかもプラスしたんでしょうが、なんだかイイ感じのひとときでした。
やっぱりタバコって、煙の香り、ニコチンなどで、気持ちを落ち着けてくれる効能はあると思います。
私が吸ってた最後の方では、超ヘビースモーカーになってましたから、身体に対してはあの吸い方じゃ害毒の方が多かったですが。
今でもたま~に、あっ、タバコに火つけちゃったあ~、しまった~、ついに吸っちゃったあ~!!という夢を見ます。
夢の中でも、あの罪悪感というか敗北感は、なんというか気持ちがどん底に落ちますね。。
で、目覚めて、ああ、よかったあ~、とホッと胸をなで下ろすんです。
私は前述のように、吸い始めたら我慢できずにとめどなく吸ってしまうので、タバコは完全に卒業しました。
ですが、要はタバコに振り回される日々ではなく、ほどほどの距離を置いた付き合い(たしなみ程度の吸い方)ができるようなら、そして迷惑にならない場所でなら、タバコは人生の最良の友ではないかと、元愛煙家としては思うわけです。
なんか当たり前の事を書いちゃいましたね。
今年は、皆さんにとって良い年でしたか?
来年も皆さんにとって、最高の年になりますよう、心より願っております。
それではみなさま、よいお年を。