2006-03-01

ナベ式・・・

 恐怖の口内炎。

これはリップを酷使する楽器吹きにとっては、非常な天敵であります。

 

 僕は食べ物が大好きなので、口内炎のせいで3度々々のお楽しみが、味気ないものになるだけでも結構悲しいのです。

が、さらに満足に楽器が吹けなくなるとなると、これはちょっとした精神的死活問題です。

 

 マウスピースをくわえて、頰がちょこっと膨らむだけで、内部の白いクレーターが拡張し、”キリキリーッ!!”と、激痛が走ります。

 

 これは痛いい!! 

 

 口内炎は、発生から終息まで、長くて10日ほどもかかる時があるので、特にライヴ前の口内炎登場は、とっても困るんです。

で、なにか良い薬はないもんかの、と薬屋にいったところ、なんと口内炎用のお薬がありました。

 

 2パターンあって、ひとつはペタッと丸いパッチを貼り付けるタイプ。

もう一つは軟膏で、直接患部にぬるタイプでした。

 

 で、面白そうだったので、パッチタイプを買ってみたのですが、なんとこれが大失敗。

意外と、自分の口の中の造作は、わかってないもんなんですね。

 

 浅い部位に口内炎があるならまだしも、少しでも奥まったところに出来たヤツには、なかなかズレにズレまくって、パッチがヒットしない。

しかも、指先に、逆にパッチが張り付いて取れなくなったり、

あるいは患部の真横にばっちりと張り付いたり、

あるいは大口あけて片手でほっぺたを裏返し、もう片手を口に突っ込んでの作業は、絵的にとても見苦しかったり、

なんかやたら鼻息荒くなったり、

やりにくいことこのうえありません。

 

 しかも最悪なことに、ズレたパッチをはがしたら、粘着が予想以上に強く、健康な皮まで見事に剥いでしまいました。

もう製薬会社宛てに、

『製作者全員の、口の中に貼ってやろう!そしてゆっくりと、剥がしてやろう!』

と、テロ予告したろかと思いました。

 

 で、仕方ないので次の日、今度は軟膏タイプを買ったのですが、これはこれで感心しませんなあ。

軟膏がちゃんと口内炎に着地しないんです。

軟膏の粘度が低いので、しっかり患部に擦り込まないと、くっ付かないんですが、これはハッキリ言って、気を失います。

塗りながら、怒りが湧く薬も珍しい。

 

 うまいことダブルで買わせられ、とっても残念至極でした。

ま、ラーメンばっかり食ってると、栄養不足になってこういう目に遭うよ、と言う教訓でしょうか。

 

 おしまい。

 

PS,

  その後の考証の結果、まめにマウスウォッシュを含んで、口内殺菌をすると、治りが早いことを発見しました。

意外に、ぜんぜん沁みないし、

かつ口内炎の痛みは緩和される、

で、治りが早い。

 

どうぞお試しを。