恐怖の口内炎。
これはリップを酷使する楽器吹きにとっては、非常な天敵であります。
僕は食べ物が大好きなので、口内炎のせいで3度々々のお楽しみが、味気ないものになるだけでも結構悲しいのです。
が、さらに満足に楽器が吹けなくなるとなると、これはちょっとした精神的死活問題です。
マウスピースをくわえて、頰がちょこっと膨らむだけで、内部の白いクレーターが拡張し、”キリキリーッ!!”と、激痛が走ります。
これは痛いい!!
口内炎は、発生から終息まで、長くて10日ほどもかかる時があるので、特にライヴ前の口内炎登場は、とっても困るんです。
で、なにか良い薬はないもんかの、と薬屋にいったところ、なんと口内炎用のお薬がありました。
2パターンあって、ひとつはペタッと丸いパッチを貼り付けるタイプ。
もう一つは軟膏で、直接患部にぬるタイプでした。
で、面白そうだったので、パッチタイプを買ってみたのですが、なんとこれが大失敗。
意外と、自分の口の中の造作は、わかってないもんなんですね。
浅い部位に口内炎があるならまだしも、少しでも奥まったところに出来たヤツには、なかなかズレにズレまくって、パッチがヒットしない。
しかも、指先に、逆にパッチが張り付いて取れなくなったり、
あるいは患部の真横にばっちりと張り付いたり、
あるいは大口あけて片手でほっぺたを裏返し、もう片手を口に突っ込んでの作業は、絵的にとても見苦しかったり、
なんかやたら鼻息荒くなったり、
やりにくいことこのうえありません。
しかも最悪なことに、ズレたパッチをはがしたら、粘着が予想以上に強く、健康な皮まで見事に剥いでしまいました。
もう製薬会社宛てに、
『製作者全員の、口の中に貼ってやろう!そしてゆっくりと、剥がしてやろう!』
と、テロ予告したろかと思いました。
で、仕方ないので次の日、今度は軟膏タイプを買ったのですが、これはこれで感心しませんなあ。
軟膏がちゃんと口内炎に着地しないんです。
軟膏の粘度が低いので、しっかり患部に擦り込まないと、くっ付かないんですが、これはハッキリ言って、気を失います。
塗りながら、怒りが湧く薬も珍しい。
うまいことダブルで買わせられ、とっても残念至極でした。
ま、ラーメンばっかり食ってると、栄養不足になってこういう目に遭うよ、と言う教訓でしょうか。
おしまい。
PS,
その後の考証の結果、まめにマウスウォッシュを含んで、口内殺菌をすると、治りが早いことを発見しました。
意外に、ぜんぜん沁みないし、
かつ口内炎の痛みは緩和される、
で、治りが早い。
どうぞお試しを。