2013-12-01

バイク乗りの徒然

 徒然備忘録。

冬も近くなってくると、バイク乗りのメッカ、保土ヶ谷パーキングでも、めっきりライダー達の姿を見なくなります。

 

 そんなある日、バイクのちょっとしたオイル洩れが気になったので、帰りしな保土ヶ谷パーキング駐輪場で、漏れ箇所の点検をしていたところ、ピカピカの250(高速OK ,タンデムOK ,昔の憧れ排気量)に乗った、若いカップルが横にバイクを停めました。

 

 基本的に、他のバイク乗りとは会話を交わさないので、作業に没頭していたのですが、その若いカップルの二人が、話しかけてきました。

男の子『ホンダですか?』

なべ『そう、ホンダ。めずらしいでしょ。』 (流れ的におじさん語り)

男の子『ええ、見たことないっす。シービーってんですか?』 

なべ『30年前のバイクだから、若い人知らないよねー。ラグジュアリーカスタムていうんだけど。』 

男の子『初めて見ました。レトロでカッコイイっすね!』

女の子『色がカワイイ~』 なべ、心の中で(ありがとう!!)

 それじゃ、とバイクにまたがって去ろうとしたら、彼氏が

『ホンダ!イエーイ!!』

といい、親指をクッと立てました。

なべはメットから、伝わるよう満面の笑顔で答え、挨拶をしてその場を去りました。

 

 若い子って、日常的に普通にイエーイなんて言うんですね。知らなかった。

実に、爽やかなお二人さんでした。

 

 

 ある時、東京タワー前のでっかい道の真ん中で、小さい影がチラチラしていたので、気になってバイクを停めたところ、路上で雀が何か必死に鳴いていました。

 

 たまたま車が途切れていたので、急いで駆け寄ったところ、小さい一羽がすでに事故に遭い、絶命していました。

かたわらで鳴いていたのは、友達なのか、つがいなのかは判りませんが、とても仲良しだったんでしょう。

 

 無惨に横たわった仲間に

『ねえ、ダイジョウブ?ねえったら。返事してよ』

と、必死に話しかける(実際はチュン!チュン!です)様子が、心に痛いほど伝わってきて、何とも哀れでした。

自分の身の危険も顧みず、小さいながらも、仲間のことを必死で心配するんですね。

 

 もう何も出来ないですが、ここじゃあんまりなので、せめてものと思い、その骸を近くの植え込みのところに持っていき、静かに横たえました。

ここならお友達とも、ゆっくりお別れも出来るだろう。よく頑張った!えらいぞ。元気で成仏しなよ。

 

 

 横断歩道。

ここは歩行者優先ですが、車と違いバイクは視界が良好なので、歩行者を発見しやすく、見つけたらナベは極力停止することにしています。

すると、たいがいの歩行者さんは、とても有り難いとばかりに感謝してくれ、丁寧に頭を下げられます。

いやいや、そこはあなたがたが優先ですから、と思いつつ、私も頭をペコリ下げつつ、この知らない人に感謝されることが、歳のせいかなんかもう、快感で快感で快感で。

横断歩道を見つけたら、いつでも止まれるよう注意しております。

変な趣味ですかね?

 

 バイクに乗っていると、クルマでは遭遇しない、いろんなことがよく分かります。

ので、備忘録がわりにつれづれに書いてみました。

 

 今年ももうすぐ終わりですね。

今年みなさんは、いかがお過ごしになられましたでしょうか?

ではまた。