2021-09-01

リモート帰省

 暑い夏も、もう9月。

皆さん、お元気にお過ごしですか?

 

 私は今年の夏は、帰省も旅行もままならない分、ユーチューブ三昧にて過ごしました。

自分は田舎者なので、やっぱり郷里宮崎の山がつの風景とかを見ると、心が落ち着きますねー。

 

 で、便利な世の中になったもので、田舎に帰れなくても、ユーチューブでは自分の代わりに、宮崎のローカル線の車窓をアップしてくれている人がいるのです。

 

 始発宮崎駅から、終着駅志布志までの2時間近く、ノーカット。

よくあるムード盛り上げよう的な、余計なBGMとか、一切なし。

まさに、旅気分♪

 

 

 こんした、わかっちょりゃる!!
(この人は、判ってらっしゃる!!)

思わず叫びましたね☆

 

 映像も、前面車窓や座席から眺める風景など、乗車感覚のツボを押さえた編集で、まんま代わりに旅行してくださっておられます。

線路の脇にうっとうしいくらい繁茂した雑草が、南国の陽光の中、気動車キハ40の爆音に、踊るようになぎ倒されてゆく風景。

そしてそれは子供の頃、いつも見ていた眺めそのままです。

 

 秋に向かって、徐々に忙しくなりつつあるなか、時間の隙間にちょっとずつ眺める、それらの懐かしい夏の風景。

見ていて思い出されるのは、カブトやクワガタを捕まえに分け入った、むせ返るような夏山独特の匂い。

めちゃくちゃ暑い日差しなのに、ビックリするくらいに冷たく気持ちよい、ゆったりと溢れていた川の流れ、など。

 

 ただあの頃、いつも周りにいた大人たちは、すでに人生の佳境に入り、いつの間にかその代わりに自分がそこにいて、風景は一緒でも、懐かしい人たちがいなくなったそこに、ポツンと佇む現実。

それはなんとも、違和感しきりなのですが。

 

 それでも田舎の夏は、40年前とすこしも、変わりがないようでした。

あー、また昔のように夏休みの日々を、海に潜ったり山で川遊びしたり、家でスイカやかき氷を食べながら、ダラダラしたいなあ。

あの頃は、楽しかったなー。

 

 昔と変わらない風景に、ようやく夏らしいひとときを、少しだけ過ごせた気分になれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

遠く江戸時代から受け継ぐ、渡辺家のプライベートビーチ