NHKのど自慢という番組があるじゃないですか。
私は自身が引っ込み思案(←マジ?)なので、昔はあの番組が信じられませんでした。
いったい何を追求しているのだろうか、これは、と不思議で不思議でなりませんでした。
別にそこで優勝したからといって、歌手になれるわけでもなし。
それに自分を棚に上げますが、出場者の方々のウタって大概が、大概じゃないですか。
それが、日本全国に流れるワケです。
もう皆さん、いったいどういう神経をしているのかな、と。
なぜ彼等は、わざわざ恥ずかしい思いをするために、ステージにあがるのかな、と。
たとえば、伴奏のリズムとお歌が、光速の勢いで掛け離れていく、おじいちゃんとか。
ピンクレディの衣装で踊る振り付けが、どう見ても痛々しい出来で、でもカネが鳴るまでピンクレディになりきっている、二人組の女のコたちとか。
見ている自分が、ああつらい、ああつらい、といつも、思っておりました。
でもね、この年になって、ようやくあの番組の良さというか、存在価値がわかってきたのですよ。
要するに、あの番組の基本理念は、ちょっと強引ですが「癒し」のようです。
あの汗をかくような一生懸命さと、メタメタな感じが、見ている人の心を、楽しませてくれるようです。
そうやって見てみると、88才のおばあちゃんの、手作りの真っ赤なドレス姿とか、
「わ~お、かわいーなあ。」
と、思えますし、
「将来のユメは、歌って踊れる薬剤師で~す。」
という、意味不明なベタベタなコメントも、(ヨシヨシ、いいぞ)と、なんか納得できます。
まあ、いうなれば毎週日曜の、国民の、国民による、国民のための、リラクゼーションアワーですね。
これからも、超ベタベタな展開を期待しております。
多少、まだ見るのに勇気がいりますが、、、、。