いつもの行きつけのディナーの店。
繁盛店なんで、夜7時はお店の外にまで、待ちのお客が溢れています。
以前、ウェイティング順を越され、後回しにされた子連れ客が、プンスカ怒って出ていったお店でもあるので、仕切り人がいない日は阿鼻叫喚の店となります☺
ですが、本日は仕切り人の店員さんが在店していたので、混んではいても客同士の内乱には発展せず、実に平和です。
仕切り人は、合間合間にせかせかとウェイティングボードを確認しては、どんどんと待ち客を席に座らせていきます。
安定の仕切り。
なおかつ、すぐに冷たいお茶を出してくれて、業務的ではありますが、
『お決まりのころにお伺いします』
と言い、忙しそうに去っていきます。
その際、先に座っていた、小学生くらいの女の子を連れた夫婦が、
『こっちも、お茶をください』
と、言いました。
出し忘れです。
そう、後回しにされる屈辱に対し、空腹客は非常に敏感なのです。
ですが、さすがは仕切り人、すぐさま
『あーごめんなさいね!』
と謝り、お茶を汲むと
『はい、レディファーストですから、御主人はちょっと待ってください。』
と、奥さんと女の子に、先にお茶を出しました。
仕切り人、失礼ながら、英語に無縁そうな、相撲取り体型の、どことなくガサツなイメージの方です。
その人の口から、
『うちはレディファーストです』
と言われたもんだから、子供も夫婦もニヤニヤしています。
自分も、今こうして思い出しただけで、なんかこうヘラヘラ笑いがこみ上げてきます。
きっとこの家族は常連さんで、毎回この仕切り人の『レディファースト』発言を楽しみに、来てるような感じがしました。
特に小学生の女の子が、(待ってました!)みたいに、嬉しそうです。
いいですねえ。
横文字が実に似合わない、無愛想そうな達磨さん体型からの、いきなりのレディファースト発言。
舌がもつれながらも、頑張って発言してる感じも良かった。。。
心の師と呼ばせていただきます。