2005-03-15

ヲタクの気持ち①

 最近、私がよく読んでいる本で「鉄道廃線跡を歩く」というのがあります。

 

 内容は、まさにタイトルそのままで、廃線となった鉄道跡を、昔の写真や資料と照らし合わせながら、今どうなっているかを検証していくという内容です。

 

 サラリーマンのおじちゃんが、この本を、電車の中で熟読していたのを見て、こんなスバラシイ本が世に出ていることに大感動。

早速次の日、本屋に買いに行きました。

 

 これについては、良さの分かる人と、全然わかんない人とパカーンと二つに分かれるかなあと思います。

 

 実際、これのどこがどういいのか、そのグッとくる、心の深淵の部分を、文章にして表現するのは、かなり難しいですね。

ですが、古い錆びたレールや、風化した橋なんかの写真を見ると、本当文字通り、心がグッッとくるんですね。

 

 これはいったいなんなんでしょうか。

懐かしい時代へのノスタルジー、、、車社会の波に押され消えていった栄枯盛衰の悲哀、、、な~んか当たっているけど違うなあ。

 

 確かに。そのあたりなんだけれども、そういう型通りのフレーズだけでは表現できない何か、もっと強烈にグググッとくるんです。

 

 そう、中学生の時、愛しい花子チャンのことを想ったら、思わず胸がキュンとなったあの感じ。

胃かいようの少し上あたりをじんわりと、親指指圧されてるような、ウッとくるあの感覚。

 

 そう、なにかが脳の記憶を司る海馬に刷り込まれていて、古いレールだの、砂利の残るような廃線道だのを見ると、やたらざわざわし始めるんだと思います。

 

 先日も、横浜赤レンガ横で、昔の貨物駅を再現したレールの埋め込みを見て、感動してました。

そう、取り残されたレールに、やたら反応するみたいです。

 

 レールってのは、なんかいいですね。

このレールの先にはどんな街があるんだろうとか、人のいない山の中なんかにも、ひたすら続いていく孤独さかげんとか、、、。

 

 いつしか人々に忘れ去られて、ひっそりといつまでも、佇んでいる哀愁がいいのかなあ。

 

 こんなマニアな気分、お分かりになられますでしょうか。

自分でも、解析不能なのですが。