2021-02-01

先輩

 皆さんどうもこんにちは!バックアップ渡辺です。

 

 最近、寝て起きたら記憶データが粉砕されていて忘れ物だらけなので、完璧な脳のバックアップを目指し、日々奮闘してます。

 

 先日久しぶりに雨が降りました。
なんか朝から、陰気くさー、と思っていたら、なんと外は雨でした。。
ちょっと前は雨の休日は超好きだったのですが、最近は年をとってきて、老い先短くなり、そんな不安な気持ちと、記憶の飛ぶ認知症先取り体験の日々のせいか、この陰気くさーな湿っぽい雨のドンヨリぶりが、なんだかだんだんと、より、大好きになってきました。
自慢じゃないですが、私はどうみても性格くらいしー、陰気くさいしー、ひねくれ者だからー、そんなドンヨリ乾燥肌に、雨の休日が合うんでしょうな。

 

 でね、先日先輩に会いました。

 

 その雨の日はホームセンターに補修用品を買いに行ったのですが、その先輩は大渋滞の道から入庫してくるお客の車を、実に手早く誘導灯をシャッシャッと振ったり、横棒でピタッと通せんぼ指示する70〜80代のおじさん(おじいちゃん)。

で、その日もいい仕事をしてました。

 

 シャッ!シャッ!(サッサと早く入れ!)
 ピタッ!!(止まれ!まだ入ってくんな!)
 ピタッ!シャッシャ!(まだ出るな!今だ!早よ出ろ!早よ出らんか!)
    ※   ()内は彼の態度から滲み出る気迫の声で、実際に怒鳴ってる訳ではありません。

 

 百貨店のパーキングスタッフみたいに、優雅ににこやかに『しばらくお待ちください』的な要素皆無。
接客している意識皆無。

ただひたすらに、その鷹の眼光の如く鋭い眼差しで、近寄ってきた獲物(お客の車)を見つけると、最速に確実に安全に我々を捌きます。
その彼の仕事ぶりの前には、お客たちはチェスの駒の一つに過ぎないのです。

そう、『ヤツに任せておけば大丈夫だ。』そんな映画のワンシーンのような安心感。(?)
そしてその日はチョー寒い、カッパずぶ濡れの雨の日でしたが、夏の酷暑でも極寒の雨の日でも、彼の眼差しは微塵もブレないのです。 

その彼の仕事ぶりは正に

 

 媚びない、飾らない、曲がらない。

 

 働く者の信念を感じずにはいられませんでした。
僕がホームセンターナベサンを開業した暁には、彼のような無骨な人材を求めるね!

 

 と言うわけで、年取ったからってそれが何?なんか問題ある?とばかりに、したたる雨を気にもせず、パワフルに生きる彼を見て、日本の老後は明るい!と希望を持った、雨の休日でした。