僕が中学時代の頃の話です。
私には、2つ違いの姉がおります。で、ある夏の熱い夜、家族で花火をすることになりました。
で、その頃、姉さんは、さだまさしにハマっておりまして、彼は今では重みのある、大御所の芸能人ですが、当時は若者に大人気のシンガーソングライターでございました。
で、彼の曲に「線香花火」という、透き通るようないい歌があるんですよ。
で、この姉さんというやつがですな、その日の花火の最後の線香花火で、その「線香花火」を歌いだし始め、やがったんですな。
私的には、元気よく歌ってくれれば、まだ明るくて全然オッケーなのですが、この姉さんときたら、しっっっッッとりと、情感たっっっっぷりに、かつ、ささやくように歌うんです。
で、またオヤジが背後で、それをじっと聞き惚れておるような按配で。
なんじゃ、このむずがゆい展開は!!と思いましたね。
じゃ、なにか? のこされた私は、ハモらないといかんのか?姉さんよ。
なんで、家族の中で、そんな前振りなしに、勝手にドラマに入るねん。
お約束なので、私はそこで
「線香花火って、なんだかさみしい気がするね。」
なぞと、言わんといかんのか? ドタッ。。。(気絶・卒倒音)
もう私、旅に出ていいですか?