2008-01-03

昼の塚原団地

 ちょっと早いですが、皆様、寒中お見舞い申し上げます!

お正月3が日、いかがお過ごしでしょうか。

 

 さて、去年の夏のことですが、久しぶりに田舎に帰りました。

以前、塚原(つかばる)団地シリーズで、田舎宮崎のことを書かせてもらいましたが、実はあのあともう一度、用事があって里帰りしてまして、これはその時の話です。

 

 やはり人生のルーツである、塚原団地との衝撃の再会はあまりにも強烈で、もう一度しっかりとこの目で見ておかないと、どうにも気持ちが落ち着きません。

で、今回の滞在は少し余裕があったので、中日を丸一日を使って、じっくりと三股町を散策する事にしました。

 

 前回の教訓で、南国の強烈な日差しと、あっという間に変わる雲行きを十分警戒し、傘を一本持って行く事にしました。

これは日傘兼雨傘。

やはり10年以上留守にしていると、宮崎事情を忘れてしまいますね。

そしてデジカメとポカリスエットを持って、いざ出発! 懐かしの南宮崎駅より、日豊線下りで一路心のふるさと三股町へ。

 

 そういやこの南宮崎駅も、なべ人生の幼少時における重要施設で、さまざまな思い出がここを発着点としています。

はじめてSLを見たのもこの駅だったなあ、もうその鉄の車輪の超バカでかいこと。

昔はとてもおおらかで、機関車のスグ近くまで、子供でも接近できたんですね。

もうこども心にビックリしましたよ。

 

 とまあ、こんな感じで尽きないお話がいろいろあるので、またいずれ。

で、今回はその南宮崎駅から、またしても思い出の旅に出発です。

 

 昔の汽車(列車)はディーゼルカーで、窓が開くタイプでしたから、汽車に乗ると、必ず窓を開けて、外の景色とにおいを、顔全体で楽しんでおりました。

が、今は路線が電化され、車内の空調システムが完璧になったせいで、汽車(すでに電車ですが)の窓は永遠に開かなくなりました。

ので、山間部を走る汽車の記憶を辿るのは、ガラス越しに見える風景だけです。

 

 それでも相変わらず、南国宮崎の山の中は爆発的な成長エネルギーがあります。

ぼんやり車内から進行方向を見てますと、まるで電車が無理矢理、ジャングルをかき分けて、進んでいってるような錯覚が起きるくらい、緑のチューブの中を列車は走ってます。

都会の近郊路線のような整然さは、まったくなく、あくまでおおらかに、大自然と共存しているような所が、宮崎ならではで、面白いです。

 

 電車は、どんどんタイムスリップの旅に誘ってくれます。

清武、田野、日向沓掛(ひゅうがくつかけ、と読みます)、山ノ口と、懐かしい駅名が次々に登場です。

途中、青井岳(あおいだけ)という山間部ならではの名前の駅があります。

面白い事に、今回この駅の手前に架かる鉄橋から、はるか下に流れる渓流が、とても青い色をしていることに気づきました。

駅名と何か関係があるのでしょうか?

 

 そういえば、ここは昔私が小2くらいの頃、母に連れられて汽車旅行をした時、この駅で列車のすれ違いで止まった記憶があります。

その時に、宮崎方面から入ってきたすれ違い列車に、学校の顔見知りの上級生が乗っていて、列車ごしに手を振って挨拶をしたのを憶えてます。

いくら宮崎が狭いからといって、そんな山の中で、知り合いに合うとは思っていませんでしたから、びっくりしました。

 

 その時の風景は、こちらも向こうも車内は満員。

青井岳駅構内も、広くたくさんの側線をかかえ、多くの駅員さんで賑わっていたような気がします。

それから30年ちかくが経ち、かつてはこの地区にあった、小中学校も廃止されて久しく、今は蝉時雨のなかにポツンと、簡易駅舎が佇むだけの無人駅になっていました。

 

 さて、だんだんと列車は三股町に近づいてまいります。

で、皆さんに聞いてみたいのですが、ポッキーとかプリッツとか食べる時、プリッツを指でスーと押し込みながら、前歯でカシカシ食べた経験ってないですか?

なんかCMでも、この食べ方、見たなあ。

 

 この先の三股町には、沖水川という川があるのですが、私は子供の頃、汽車がガタンゴトンいいながら鉄橋を渡ったところで、トンネルにスーッと入っていくのを見て、よくプリッツを汽車、口をトンネルに見立てて、マネをして食べてました。

男の子ですから、汽車とかが無条件に好きだったので、そんな思い出があるのです。

実はそのトンネルの風景というのが、今回心の中で一枚の思い出のクリップになっていて、久しぶりにそのトンネルに出会うのを、とても楽しみにしていました。

 

 で前回、車で迷った、見覚えのある山間部あたりに、電車が差し掛かってきたので、ぼんやり外の風景を見ていたのですが、な、な、なんと、電車はトンネルに入ることなく、アッサリと沖水川の鉄橋に進入してしまいました。

 

 あれ?今、トンネル通った?

これだともう塚原団地の横を通り過ぎる? 

あれ、トンネルなかったよね!!

これはおかしい。

 

 でっかい山の中は今通ってきたよなあ。

で、その山の真ん中に結構長いトンネルがあって、そこを線路が走っていた記憶が確かにあるのだが。

これはいったい、どういうことなんでしょうか?