2005-07-15

夏の恐怖

 あ~、夏はさまざまな生命が、躍動する季節です。

夏なので、すこし涼しいお話を少々。

 

 私は、植物を育てるのは、あまり得意ではありません。

先日も、アジサイの鉢植えを、知り合いの方からいただきましたが、あの花、かなり水を必要とする植物らしいですね。

結局、水やりに失敗して、お花を枯らしてしまいました。

 

 現在は、枝だけに切り揃えて、なんとか復活の日を待っておりますが。。。

そうこうする内に、またもや何かの草花を、偶然に手にいれたので、再度お手入れチャレンジすることにしました。

 

 でも今回のは、なかなかいい感じで、ちっこいお花が咲きました!

で、とってもかわいいので、よく見ようと鉢を手に取って、顔を近付けた時に目撃したものは!!

 

 な、な、なんと、鉢全体にこびりつくように蠢く、無数のアブラムシー!

 

 ギエ~ッと、思わず落っことしそうになりました。

あのムラガリはおそろしい。

 

 でもまあ、彼らも生き物ですし、お花に彼らははつきものなんで、せめて網戸からこっちには来ないでね、の気持ちで、鉢の周りにスプレーで線を引きました。

今は遠くから水をやっています。

 

 で、それは落ち着いたのですが、思い返すと、夏はさまざまな生命が、各ご家庭内に、躍動する季節でもあります。

異様な俊足と、力強い飛びで、家族の団欒に異常な緊張感をもたらす、あのブラックな奴が、、、。

 

 今回は、ちょっとかわいそうな、想像したらゾワンと涼しい、懐かしいお話です。

 

 私の田舎の方では、こちらと違い、茶バネはあまりハバを利かせておりません。

かわりに、黒いテカってるのがメインです。

正式名は、ヤマトゴキブリというらしいですね。

 

ある夜、姉とザ・ベストテンを見ておりましたら、パタパタパターと奴が横切りました。

で、一斉に2人で警戒体制にはいり、姉が勇敢にも、じわじわと追い詰めていったのですが(実に頼もしい後ろ姿でした)

 

『窮鼠、ネコを噛む』

 

のことわざにもありますように、

 

『窮ゴキブリ、顔面に飛ぶ』

でした。

追い詰められたヤツは、反転ジャンプ!

なんと、姉の顔に、ブーン、ピタッと止まったんですね。

 

 『ういやああ~!!!』

 

あんな、恐怖に引きつった悲鳴は、今まで聞いたことがありません。

直後に、寝ていたおやじさんに、

 

『ヤカましい!!』

 

と怒鳴られ、可哀想な姉はダブルな悲劇でした。

 

 ヤツを仕留めたそのあとも、かなりショックだったみたいです。

がっくり、肩を落としておりました。

お察しいたします。いまだに。

 

 でも、あの

 

『ういやああああ!!!』

 

は、笑っちゃかわいそうだ、と思いつつも、今でも思い出すとつい、腹筋が緩んでしまいます。

そう、それは、魂の奥底から湧き上がってくる、恐怖の叫び。

あんな悲鳴(叫び)、人生で初めて聞きました。

 

 ホント、可哀想でした。

あいつの、あの感触だけはねえ、、、

それが、腹見せて、目にピタッ、だからねえ、、、

そんな目に遭ったら、どうしてもねえ~、体全体が、恐怖で痙攣しますよねえ。

 

 『ういやああ!!!』

 

どうしても、そう叫びますよね。

 

ほんと、かわいそうだ。  笑える~。