2010-03-01

実は5割引

 近所のスーパー丸栄が閉店して、一年以上たったある日。

またそこの建物に、テナントが入りました。

今度も同じスーパーで今度は

『かめつる』

というのが入りました。

 

 おかげで、食品が割高なデパート系スーパーに行かなくて済んでるので、助かっています。

で、以前日記に書きましたが、前回の丸栄時代にも変なレジ係がいて、丸栄に行くたびに、今日も会えるかなーと、マニアックなお楽しみがあったのですが、、、

 

 今回『かめつる』にも、ナイスなレジ係が登場しました。

 

 最初の出会いは強烈でした。

仕事後、疲れた体でお惣菜かなんか買いにいったのですが、お金を払う段になって、レジ係がいきなり、

 「こちらの商品♪2割引になって♭¢※⁂、、、、、」

 

 正直、何言ってるのか全然解りませんでした。

ので思わず

「すいません、何ですか。」

と、条件反射的に言ってしまいました。

すると、さらに

 

 「あ、もうしわけらありまてん。こ、こちらの商品♪た、た、ただいまで、です、2割引になって♭¢※⁂、、、、、」

と、余計にヒートアップ。

緊張症なのでしょうか? さらに何言ってるのか、判んなくなってきたので、

「え?なんです?」

と、また聞き返すと、イキナリお辞儀をして、

 

 「たいへんごめいわくた、か、た、かけしてもうしわけありまてん。こちらの商品は、た、ただいまの、と、お時間♭¢※⁂♭¢※⁂」

と、機関銃のように、何かを私に訴えているのですが、結局よく分かりませんでした。

 

 要は、彼は、かなりのドモリ癖で、かつ超真面目な青年みたいです。

彼(千代山さん・仮名)がわたしに伝えたかったことは、

{お客様の買われたこの2割引の商品は、シ−ルの張り間違えで、実は5割引の品なので、只今レジにて値引きさせていただきます。}

ということらしいですが、そのことは、支払いが少なくて済んだことで、ようやく判明しました。

 

 その後もよく彼に遭遇しましたが、千代山さんは、普通の人にありがちの、愛想のいい日悪い日の波が一切なく、つねに彼のふるまいはニュートラル。

何言ってんのかわかんないですが、丁寧で、真面目な、いつもの彼です。

 

 そしてなぜか、彼の仕事ぶりを見てると、いつも心が洗われるような、爽やかな気持ちになれます。

あの、人を絶対裏切ったり、傷つけたりしないような感じといいますか、一生懸命まっすぐな突進系といいますか。

体を使って働くということを、キチンとやってる感が、とっても好感が持てます。

 

 ので、千代山さんがレジの時は、彼にみてもらいたいがために彼のラインに並び、彼の最初のお辞儀から最後の

『ありがとうごだいました』

までをシッカリ堪能し、爽やかな気分を頂いた後で、かならず心の中で

『いつまでも頑張って~』

と声援を送って、店を出ます。

 

 自分も、もうちょっと、ちゃんとやんなきゃと、思わせてくれた、爽やかな好青年でした。