2018-02-01

家計でなく、脳計が、

 手元不如意。てもとふにょい。

何だかふにょふにょしてますが、年取るとアバウトになる実感を、最近噛みしめています。

 

 まず言葉が出てこない。

こないだ職人さんにエンジンパーツの加工をお願いした際、依頼するかどうかしばし逡巡していたら、

『あ、そうだな、費用の折り合いがつかねえと判らねえからな』

とサラリとおっしゃった、この言葉。 

手元不如意な私めのお財布事情を、知ってか知らずか、ざっくばらんではあるけども、さりげなく親身な物言いに、いたく感動してしまいまして。

 

 だのに、思い返すたびにこの、『折り合い』という言葉が、出てこなくってですね。

もうホント、脳細胞が日々激烈に崩壊していってるんじゃないかと、ちょっとした絶望を味わっているんですが。

『費用の按配』『費用の都合』『費用の頃合い』『費用の駆け引き(?)』

などと、遠からずも近からずな言葉ばっかりが、邪魔をしてですね。

『折り合い』が、出てこない。

今回もパソコンに残しておいた整備記録のメモに、辛うじて残っていた『折り合い』を見て、ようやく思い出した次第。

 

 物忘れも大概ですが、日常の見切り能力も、かなり性能がヤバイ。 

昨日は、卵ご飯を作り、コンブをふりかけ、ちょっと寂しいから、おかずをもう一品温めようと、レンジの扉を開けたら、扉の上の卵ご飯がバチャーと降ってきました。 

目の前30cmでの出来事です。

まずなんで、扉の上に、んなもん置くかな?

で、なんで、その状態でなんで無邪気に扉開けるかな? 

見えてるだろうめが!!

一瞬生きる活力が消え失せましたね。 

 

 して、その反省もなしに、そのお椀を持ったままの移動中、肩幅の見切りが甘く、柱や襖に肩がガシガシ当たって、手に持った椀がユッサユッサ揺れまして、なんか到着までにだいぶ、中身が落ちてしまいました。 

それでもなぜか勢いに任せて、ゆっくり歩こうとしない自分。 

 

 生きることの丁寧さに欠けているんでしょうか。なんでしょね?やっぱりこんなの僕だけですか?

こないだなんか、コーヒーを手に持ったまま、久しぶりに来た生徒さんに

『おう、久しぶり!!』

なんて、手を無邪気に降ったもんだから、腕、顔、床一面にビチャビチャビチャーー!!とコーヒーが飛び散りましたよ。 

誰かとぶつかったー!というなら、コーヒーをこぼすのも話はわかるのですが、おう、久しぶり!で、すっかり嬉しくなっちゃっただけで、自分にコーヒー振りかけますかね。   

 

 手元不如意。

本来の意味は、家計が苦しいさま、の意ですが、文字通り、手元と頭がヤバイ。

誰かどうかいい知恵を授けてください。。宜しくお願いします。