2004-01-15

寒い夜に

 最近、近隣の火事で、非常にコワい思いをしたのですが、その火事は幸いにも、家屋の被害だけで済みました。

 

 その事が、ある意味とても衝撃的だったせいか、火の元関係には、より注意をはらうようになったのですが、ふと何をおもったのか、急によく見回りで町内会とかがやる

『火の用心~、カチカチ!』

というのを、やってみたくなりました。

 

 よく考えると、あれって、なんかいいですよね。

鼻の奥がツンとくるような、さむ~い夜に部屋で布団にくるまっていると、遠くから

『火の用心~、カチカチ!』

というのが聞こえてきます。

それを聞くと、

(あ~、ああして、誰かがちゃんと見回ってくれてるんだ~、ひとりじゃないんだな~)

みたいな、安心感が湧いてきて、なんだか気持ちがほっこりしませんか?

きっと地元の消防団のおっちゃんなんでしょう。

『火の用心』の言い回しなんかも、年季がはいってて、妙に哀愁を感じさせる、さびさびとしたいい声なんですなあ。

 

 そこでわたしは、早速練習に入りました。

少し節回しに苦労しましたが、一応マスターできたかと思います。

これは意外に難しい。

寝ている人の耳障りにならぬよう、そして適度の安心感を与えつつ、注意を促すんですね。

 

 コツは、ゆっくりした歩みと言葉とを同じリズムにして

『ひの、 よー、 じん、 カチ、カチ』

とやるわけです。

 

 節回しは、

『ひの』でグッと音を上げ、そのまま

『よー』で、ベンドダウン(音程を自然に下げる)し、そして肝心の、

『じん』

これは『じんん〜』と発音するイメージで、ずうんとピッチを下げる感じです。

 

 あとは『カチカチ』なんですが、拍子木はまだ買ってません。

購入したら、きっと絶対やりたくなると思うので、買ったらまた報告させてもらいたいと思います。

 

 別に個人で、夜回りやったっていいですよね。