20代の若かりし頃、いろんなバイトしておりました。
an(日刊アルバイトニュース)のド短期バイトには、よくお世話になっていましたね。
徐々に音楽の仕事が舞い込むようになっても、バイトは続けていました。
というか、音楽の仕事はなにぶん不定期でしたから、結局バイトは続けざるを得なかったのです。
で、なぜか最近、この頃の夢をよく見るようになりました。
当時は夜中3時くらいまで、車の中で楽器練習をしてたりして、次の日バイト遅刻しては、呆れた目で見られておりました。
というか、しょっちゅう怒られていましたが、よくクビにならなかったものだと思います。
今思えば、何ともありがとうございました!感謝!の気持ちしかないです。
まあ当時はバブル経済の最中で、人が足りなかったとのもあるでしょうが。
今なら、即クビ!ユーアーファイヤー!でしょうね。
で、そんなでしたから、申し訳ないことに、バイト仕事は、行き当たりばったりな感じで、毎日を過ごしておりました。
というか今だから正直に申しますが、連絡便で外回りに行ったついでに、楽器店に寄って楽器を漁ったり、高架下にクルマ止めてはフルートの練習をしてたり。
で、道混んでましたー、とシレッと帰るんです。
そりゃあもう酷いもんでした。
そんな浮遊霊のように過ごしていた、その頃の夢を最近、なぜかよく見るんです。
夢の中で、
『他のバイトさんは別だが、ナベ、お前は今月限りね。』
と年下の社員に冷たく言われるのです。
でも、とても生活がヤバイから、
『なんか仕事ないですかね?バリバリやりますよ!』
と、調子のいい事を言い、根負けした社員が、
『なら、あと3ヶ月だけ延長な。これからは遅刻せんとちゃんとやってな。』
と、クギを刺される夢、、、
また別の夢では、たくさんのバイトがいる中、自分だけ書類仕事が全く理解出来ず、呆然としていたら、
『おまえなにしとん?書類は?』
と、後ろから社員に咎められ、
『連絡便が来ないから、やりたくても出来ないんです。』
と、変な言い訳をして、その場を言いくるめる夢。
また別の夢では、生活に困ったナベが、倉庫現場にフラッと顔を出したら、
『あれ、お前、音楽やるからもう来ません、言って辞めたんちゃうんか?』
と、咎められ、
『いや、まだ籍はありますから、バイト続けますよ。』
と、無理矢理バイト仕事を手伝い始めたり。。。
これらの夢を分析してみると、その頃の時代、僕は社会自体に根をおろす場所がなかった、どうやらそのトラウマの夢のようです。
だから他の皆さんの、昔の頃のお話を聞くにつれ、まあ若いのにしっかりしてるねー!と、すっかり感心してしまう訳です。
まあでもそれが、至極フツーの形であって、社会人として至極当たり前なのですが、昔の自分は、社会のおこぼれで生き凌いでいた感がありますから、正統派なプロセスを踏んでない、要するに音楽以外はサボってばかりいたのが、正直なところです。
ですからこれはなんなんでしょう。自分でも判りません。
懺悔なのか、悪夢なのか、後悔なのか、恐怖なのか。
少なくとも音楽活動以外で消費した、膨大で不毛な時間群については、それらは生きるのに恥も外聞もなく必死すぎてて、正直思い出そうとするたびに、頭にフィルターがかかるような、遠い記憶状態になります。
いや、記憶はあるのですが、そんな生活をしていた自分がちょっと信じられない、よく生き延びられたなー、としみじみ思います。
その頃の延長上に今の自分が立っている訳ですから、なんかしみじみともなりますが、でもいったいなんの反動で、今頃夢に出るのでしょうか?
まわりに感謝せいと言う事か?
はい、それはもう、心から感謝してますが。。。