さて、前回登場のナイス美容師君が、お店を辞めてしまった関係で、彼の師匠を紹介してもらいました。
ナイス美容師君が辞める前に、その師匠氏の話をいろいろしてくれ、その師匠曰く
「カットはバクハツだ!」
というのがモットーらしいのです。
えっっ!と、一瞬凍りつきましたが、バクハツといっても、例の爆発ヘアーではなく、カットのインスピレーションが、瞬間的なバクハツらしいのです。良かった。。。
でも、この辺の感覚は、私はまがりなりにも、自分でカットしていたので、なんとなくわかります。
まあわたしの場合、後頭部が実際に爆発しとったですが。
で、いざ、カットに行き、その師匠を指名したのですが、なかなか落ち着いた感じの若者が
「渡辺さま、シャンプーとカットですね。」
とにこやかに出てきました。
(オウ、これがお師匠さんかあ。なかなか師匠だけあって重みがあるぞ)
「はい、御願いします。」
と期待値が高まります。
で、シャコシャコと御機嫌で髪を洗ってもらって、カットの椅子に移動し(ヨシ、また例のモード系にしてもらうぞ)とわくわくしていたら、なんとその師匠が、スーッと消えてしまったではないですか。
(あれ、師匠はどこいったのかな?)と不思議に思っていたら、背後からフラッと
「本日はどのようにしますかあ~?」
と声を掛けてきました。
鏡越しに見ると、そこには目のクリッとしたラテン風なお兄さんがいました。
(あれ、師匠はどこだ?こんな若手じゃなあ〜ちょっと頼りないなあ)と思いまして、でも私は美容室内では、とても気が弱いので
「あ、おまかせします。さっぱりで、、、」
と言いました。
(なんかやっぱり天才美容師は忙しいのかなあ。)
と、すっかりガッカリしてしまったのですが、カットが終わって、ふと鏡をみると、仕上がりはなんと、超素晴らしいモード系!
とても理想的!!
名刺をもらったところ、最初の落ち着きはらったシャンプー係は、実はお弟子さんで、なんとこの日焼けした、快活そうなラテン青年が、天才美容師さんだったのでした。
師匠、師匠とナイス美容師君が言うから、ヒゲ生やして謎めいたちょっと太めな中年男性を想像してたのですが、実際の師匠氏はというと、若いスラリとしたお兄さんでした。
いやあ、若いながら、神に見えましたね。
人って、見かけと中身は違いますね~。
今回の爆発ヘアー物語。
長い苦難の道のりでありましたが、最後には、最高な爆発モード、に辿り着くことができ、ほんとうに良かったです。
もう、お店辞めないでください。