2017-07-15

帰省

 皆様、こんちは。

にしても、お外はあっつい🌟危険です。

こうも暑いと、代謝促進の度を越してぶっ倒れますから、水分補給をしっかりとですね。

 

 こないだ田舎の宮崎に帰りました。

田舎の夜は、9時過ぎにはすっかり静まり返り、街中も郊外もうっすらと人気が消え、寂しくなります。

そんな静かな夜の宮崎が懐かしく、いつもあちこちと出歩くんですが、今回もまた、思い出の青島駅に向かいました。

 

 今回は特に何があったわけではないんですがね。

はい。毎回、駅のベンチにボーッと座っては、彼方から聞こえてくる潮騒の音と、緑の匂いを嗅ぎながら、22:39宮崎行き、23:02油津行きの最終ディーゼル車2両編成(電化されてません)。

これを見送るのを、なんとなくの習慣にしています。

 

 でもねー、なんかご苦労さんな話なんですよね。

列車て、鉄の塊の集合体ですよ。

全長だけでも21メートル以上、約1tあるそうな。

超重い!車両総重量40t弱!!。。マイカー約40台分。

その重さはどこからくる?? 

で、それをわざわざ発動機ガーガー言わせながら動かして、田舎の山の中を夜遅くに、遠くまで走らせて、しかも乗る人はその時間帯は実質5〜6人前後。

でもダイヤが決まっているから、線路が流されないでもしない限り、毎晩毎晩、律儀に重たい鉄の塊が、えっさえっさそうして移動しているわけです。

 

 これが電車だったら、何の苦労もなくスーッと動くので、そんなことは思わなかったでしょう。

でも青島駅の夜の静寂を破りながら、ガラガラと大層なディーゼル音とともにやってくる気動車。

そこに例えば50人くらい人が乗ってたとしたら、まあやってる感も十分伝わってきますが、実際はほとんど人がいない、言わばほぼ誰にも見られてない、気にもされてない。

なのに、実直に自分のやるべきことを、黙々と淡々とこなしているその姿。

は~、ため息が出るくらいに、実にご苦労さんな気持ちにさせてくれるのです。

 

 でもふと考えてみたら、自分のやってることも実はそうなのかなと。

自分が感じる苦労の割に、それに見合う人の数(基準はあいまいではありますが)はなくても、でもそれでも、ファンの方が来てくれるので、都会の片隅にありがたくも居場所がある感じ。。

気動車はご苦労にも、今夜も40tの重たい体で、エンジンをフル回転させ、黙々と走り続けています。

それは、見られてなくても、自らの意義を通しているだけのことで、いつ宮崎に帰ってもなんとなくその風景を見たくなるのは、そう言う事だからかな、と。

 

 なんかつらつらと取り留めのないことです。

でも、40000kgのディーゼル気動車が運ぶ、人間の重量300kg分。

効率はあまりにも悪すぎでしょう。

でもそれが仕事だから、気動車は今夜も山の中を走っている。

そう思ったら、人はそうしたいから、効率とか関係なく、それぞれの道を走っていると。

なんか、ふっと納得したような故郷の夜。 

人生、生き様はじつは、不思議なものなのかもですね。