先日、車屋さんにオイル交換にいった時、時間待ちでヒマだったので、サングラスコーナーで良さげなメガネを見つけました。
最近、フチありのセルロイドのメガネが流行ってるでしょ、あれです。
東京に住んでるからには(神奈川だが)やっぱすこしは垢抜けないとね。
ということで、田舎者がメガネを2つも買ってしまいました。
でも基本的に実用的なのが良いので、早速メガネ店で、度付きレンズを入れてもらう事にしました。
ところが、店員さんによると、こういった安いダテメガネはフレームが弱く、レンズを入れる際に割れてしまう事があるそうです。
まあ、こういう持ち込み依頼は商売にならないので、基本的にお断りモードなんでしょう。
でも、せっかくおしゃれに目覚めたので、せめて似たようなのが無いかと、店内を探してみたら、なんといいのがありました。
先のダテメガネに比べると、デザイン的にはいまひとつだが、それでもなかなか垢抜けて見えます。
きっと春だし、頭の中がおかしなことになっていたのしょう。
ので、購入する事にし、最近見えづらいので、改めて度数を測る事にしたんですが、
「それじゃあ、今回から、遠近両用にします?」と言われました。
ナニ! なんじゃとて! 遠近両用じゃと!
と、あまりのショックで黙り込んでしまいました。
でも店員さんは、そんななべ心を知る由もなく、遠近両用の線でガンガン話しを進め、
「30代後半から老眼は入ってきますからね。」
と、さらりと、のたまいました。
ガボーン! (我忘音・我を忘れる音 by じゅんいち)
ついに、言ってはいけないことをいうたなあ!! 老眼?! こんな若者を捕まえて失礼な!失礼な!失礼な!
と、すっかり我を忘れてしまいましたが、ようやく言えたのは、
「いえ、今回は度数を少し変えるだけでいいです。。。」だけでした。
その時ふと、店内の鏡に映り込んだ自分の姿が、なんか小さく見えたのが、とても印象的でした。
そんな悲しい経緯の末、なんとか頑張って気を取り直し、一週間後には颯爽と、新メガネでなべは各地に登場しました。
たいていの人は、なんの反応も返してはくれませんでしたが、ごく一部の人は、
「メガネかえたんですね」と言ってくれました。
さらにその中の、礼儀をわきまえた感受性の方や、人間性の豊かな方は、ちゃんと、
「似合ってますね」とホメてくれました。
でもエンキンという響きに苛まれた心は、どことなく寂しい笑顔を返すことしか、できませんでした。