2016-11-15

気持ちよさの哲学

 本日、ようやくマイプレミアムカー、キャロルちゃんが長い入院から帰ってまいりました。

もうなんなんでしょう、この一体感は。

久しぶりに走らせながら、静かなる至福のひと時を味わいました。

 

 クルマを走らせるだけで、ストレス解消、満足できるんですから安いもんです。

かといって、カッ飛ばす趣味は全くなく、あくまで静かに走らせる、走らせながら静かなるメカの蠕動音、駆動音、加速感を地味~に楽しんでるのが、ナベ流の至福の時間の過ごし方なんです。

だから、仕事が終わったら超無駄にいつまでもいつまでも、流れの良い下道、たまにとんでもない方角の高速を流してますね。

タクシーの運転手か?

 

 このメカに関するソソリの快感は、男性特有のものかと思ってたのですが、ちょっと前に二人乗りの古いロードスターに乗った、70位の妙齢のお姉さまにホームセンターで声をかけられまして。 

 

 ロードスターというのは90年代を一世風靡したマツダの人気車種なんですが、実に綺麗にされてましたね。

女性らしく可愛らしい小物なんかも車内にあるんですが、なんかレーサーばりに、ぶっとい補強パイプとかが車内後方に据え付けられてたりして、かなりびっくりな本格的な装いでした。

 

 で、そのおねんさん曰く、

『クルマのなかで音楽なんていらないのよ。ひたすらエンジンの音が最高の音楽なんだから。』 

て、仰ってました。

 

 いやー、びっくりしましたね!

まさにそうなんです。

そのなんていうか、自分の意思がアクセルを通してクルマに伝わり、その走りへのアクションが、自分の手足と同じように、正確かつ自然に、愛車が反応してくれることへの満ち足りた感、とでもいいましょうか。

それが、エンジン音、微かな振動とともに体に伝わってくる時の快感。

クルマ好きは、だからまあ、みんな変態ですな。

 

 以前、音楽の知り合いでフルート吹きのお姉ちゃんに、バイクの静かなる排気音を自慢して聞かせたところ、

” 全然わかんない~! ”

と、ニコニコして言ってたので、女性にはわからんもんなんだな、と思っていました。

 

 なんで、その70のお姉さまの発言は、実にセンセーショナルでして。

いや、女性ならではの核心を貫くその感性、いや実にカッコイイと思いました。

尊敬に近いかな、いつまでもこのお姉さまとしゃべっていたい、そんな気分になりました。

 

 音楽もそうだと思うんです。

究極にはジャンルではなく、上手い下手でもなく、ただひたすらにそこの音の海の中にいて、感動できるか、気持ちがいいか。

気持ちの良い、心地の良い音場であるかどうか。

 

 ダイエットもそうだと思います。

究極には、ダイエットやってて楽しいかどうか。

体が、過度の食欲から自由になれてる感があるかどうか。

2016ダイエット報告。

結論から言いますと、フリーズしてますねえ~。

 

 最初の4kg減った時はラクだったのですが、5kg減突入へといく過程で、かなり疲れるようになってきました。

減量にも体力を使うんだな、とも思いました。

きっと8月の4kg減は本当に不必要な4kgだったんでしょう。

そこに空いた空間に、すぐサッと順番待ちの脂肪たちが入ろう入ろうとしてる気がします。

だからなかなか落ちない。

 

 なので脳内の、脂肪、体調、食欲管理局、そして食い過ぎ言い訳管理局と相談しながら、次の3ヶ月は、じっくりとやっていく予定です。

なので、ダイエット報告、次回は2月の予定です。

 

 人の愉しみから、文化は熟成される。

ギリシャの哲学者ナベジーオス(誰?)の言葉です。

今回はクルマ、音楽、ダイエットと、実に文化度に満ちたお話でした。