恥ずかしい話、第2弾。
これもかなりキャッとさけんでロクロ首になるお話です。
若い頃は今考えると、よくそんなことやったよなあ、なんて事が沢山あるのですが、これは当時組んでいた歌モノバンドのツアー先でのハプニング。
その仕事は滋賀県の琵琶湖河畔の、ライヴレストランでのディナーショーの演奏でした。
時はバブル、企業も一般人も、みんなカネを持っておりましたから、よくそんな仕事が入ってきておりました。
実際ウチらのメンバーはときたら、かなりインチキで、なんの実績のない若手の寄り集まり、しかも看板の女性ヴォーカルは、駅前のスナックのチーママという有様でした。
まあでも地方都市から見たら、大阪って超都会なんでしょう。
大阪のバンドっちゅうだけで、もうすごいおもてなしぶりでした。
で、ディナーショーが始まったわけですが、大抵しょっぱなは楽器のみの演奏で、場を盛り上げるんですが、実はこの日ベーシストが大学の試験でこれなかったんですね(なんじゃそりゃあ~)。
で私が人肌脱いで、シンセベースを使って、ベースパートを担当することになりました。
今考えると、想像するだけで恐ろしい話。
ほんま若いってすごいことやらかしますなあ。
で、ですな、ここからが本編です。
いざ呼び込み!大拍手!扉が開いて客席からステージにおもむろに上がっていきます!
で拍手が鳴り止まないうちに、カッコよく演奏スタート!!
カウントワン、ツー、スリー、フォー、ジャーン!!。
???思いっきり変な音!???
もう頭真っ白になりました。
えっっっ、ベース音とキーボードが合わない!!なんでやなんでや!これは実は、キーボードがセッティングをなぜか半音ズラしたまま弾き始めてしまったからなんですよ。
でも俄かベーシストの私には、それが何度ズレてるのかわかりません。
分かったのはこれは早くなんとかせねば、ということです。
で、どうナントカしたかというと、どうなんとかしたと思います?
素早くボリュームをゼロにして、私の鍵盤から音が出ないようにし、そうしておもむろに、ノリノリで弾いているフリをしはじめたんですね~。
そう、私は真面目に弾いているんだけれども、機械とPAの不都合で、あたかも客席には音が出なくなりました~、でもプレイヤーはノリノリだから、ステージ上は音が返っていて、あのノリノリのプレイヤーはトラブルには気付いてない、みたいな。。
すべてPAの人が悪いです、みたいな。。
でもさすがに、それからの1時間半ずうっと、こんなオーバーアクションとか、ひたっている顔とかで、場を持たすのツラかったです。
アップビートの曲では、ノリまくってるフリして鍵盤をグリッサンドさせたり、バラードでは陶酔した顔して、肩をクッといからして鍵盤ひいたり、、
あーもー失神もの!!
さすがにアンコールきませんでしたね。
今考えれば、正直に始めの時点で、間を取って仕切り直しすれば良かったんですが、そこは猪突猛進な若さゆえ、パニクってしまい、このような、訳のわからない選択をしてしまったわけです。
多分100%バレてましたね。はっはっは。
当時のお客さん、ごめんなさいねえ~。