2004-09-01

癒せぬ傷

 初めて、自分でラーメンを作ったのは、多分、中一のころだったと思います。

といっても、ポットからお湯を注ぐだけの、カップラーメンですから、全然たいした話じゃないんですが。

 

 で、次のチャレンジは袋入りラーメンでした。

じつは小学校の時、どうしようもなく腹が減り、この袋入りラーメンを開けようとした時に、バアちゃんが

「それはダシからちゃんとつくらんといかんから、食べたらいかん!」

と、怒られて以来のリベンジでした(ダシイ?粉末で入ってるっちゅうに。大人はいつも汚い)。

そんな、因縁の袋入りラーメン。

 

 初めて見るナベに沸騰するお湯(ナベがナベを観察中)を見守るのも緊張が走ります。

袋の裏に書いてある通りに、沸騰したお湯の中に乾麺もいれました。

が、お湯の背が足りません。

そこでどうしたかというと、ポットのお湯足せばいいのに、ご丁寧にもいったん麺を皿に移し、再度お水を規定量まで注いで、再沸騰させました。

 

 ちゃんと手順通りやらないと、きっと失敗するという極度の緊張ですね。

おかげで、2種類ある秘伝のつゆと、粉末ダシのうち、粉末の方を入れ忘れ、

「なんかまずいなあ~」

と、半分以上食べ進んでしまい、お初でしたから、これはこんなものか、と、思い込んでいたのです。

 

 そして、粉末ダシの小袋の入れ忘れに、ハッと気が付いた時には、ほとんど麺が残っておりませんでした。

小袋を片手に呆然としてしまいました。

で、どうしたかというと、速攻でまた新しい袋ラーメンを作って、それに入れました。

その粉末の決着を、すぐにでも着けなければ、どうにも気持ちの収まりがつかなかったんです。

 

 第一弾が醤油味で、第二弾がみそでした。

そのみそ味に醤油だしを足したもんですから、もうゲロマズでしたが、とにかくなかった事にするため、味を気にすまいと一心不乱に食べました。

わたしとラーメンの、ちょっとほろ苦い思い出です。

 

 ですが、今でもショックです。