師走も押し迫ってきたある日。
4、5年お世話になっている、ICレコーダーの外装をリニューアルしようと思い、買ったお店に電話したときのこと。
ひと月前に、電話で確認した時には、まだ修理が出来るということでしたが、今回はなんと、ICレコーダーは非分解なため、修理が出来ませんとのことでした。
前回とまるっきり違う回答だし、電子機器の分解修理が出来ないなんでありえないので、詳しい解説を求めたのですが、ひたすら、非分解扱いになってるので分解出来ません、一点張り。
非分解のICレコーダーを、そもそもどうやって組み立てられるのか、そこからまず理屈に合わないし、それに以前、ICレコーダーは何度も修理出しましたよ、と問いただしても、これは非分解なので修理は出来かねます、と答えるだけです。
まあ、それ以上相手するのも無駄なので、直接ソニーさんに問い合わせしてみました。
テレフォンアポインターの方は、チマチマと喋る、若い女性でした。
文章でそのニュアンスが伝えられないのが、とても残念です。
お仕事ぶりはほぼ完璧で、このIC機器の修理の実情はどうなっているのか、という問いに、
すでに部品がなく、修理は受けてもほぼ実費で現行機種に交換になる、とのこと。
要は、商品サイクル促進のなかで、パーツのなくなった商品の修理不能については、修理として受けるが、その実、新商品との差し替え、という方向のようです。
これが『非分解』の意味だったようです。
さきの店員さんの非分解説明より、1000倍判りやすかった。
で、、、その彼女の説明が、まあじつに何と言いますか、ゆっくり喋りの、『萌え』でした。
「すでに、メーカーに部品がない状態がためにですね、、、」
「一旦修理をお受けします。そすと(そうすると)今度は現行の機種にですね、、 コウカン、 になるのですよ。」
終始こんな感じで、訥々と東北なまりで、じわーっっと語られるのを聞いてて、非分解店員ですっかり落ちていた気分が、いつのまにかフワーッと、溶けていきました。
「いや、大変よく、わかりました。とても理解出来ました。お電話させてもらって良かったです。ありがとうございました。」
「いえいえ、お役に立てて恐縮です。こちらこそありがとうございます。」
「あの、お話し出来て、とってもとってもなごみました! ありがとうございました。」
と、こう言うと、彼女はびっくりして弾けたように、いえいえ、とひたすら照れながら、逆にお礼をおっしゃっていました。
こういうのが人間らしい会話ですよね。
人として対峙するっちゅうことの大切さを、またもや年末に若手に教えられました。(昨年はたしかオートバックスのお姉さんだったな)
また、量販店マニュアル君がいたから、彼女に辿り着くことが出来たので、マニュアル君は残念でしたが、これも大事な、癒しの巡り合わせのための布石だったんだなー、と。
物事には、一見良くないことのようでも、結果的に良いことに繋がる、そういう二面性があるようです。
そんなこんなドタバタとすごしていたら、田舎の読者様より無伴奏ですが、素敵な曲が送られてきました。
タイトルは、
『明日はピアノの発表会なのに』
慌ただしい師走になごみのひととき。
特に忙しすぎて不眠症に悩まれる方とかは、この作品は共感出来るのではないでしょうか?
今年もあと僅か。みなさま、体調に気をつけて良い年をお迎えください!
『明日はピアノの発表会なのに』http://www.youtube.com/watch?v=wZ2jeLFePJQ&sns=em