、といえば思い出すのが、高校時代の炸裂事件のことです。
今回は備忘録がわりです。
私の通っていた高校は、男女共学の一般的な進学校で、私を除いて他の生徒は、ごくごくフツーの人たちばかりでした。
で、ある朝の全体朝礼。
いつものように先生達が、何かボソボソと演壇でしゃべっているのを聞きながら、わたしはとっても退屈しておりました。
今思うと、私はその高校に馴染めてなかったようですね。
いい友達はたくさんいましたが。
で、その当時には、すでに音楽に進路を決めてましたし、進学とは関係がないので、成績はウナギ下がりに下がってましたし、サックスばっかり吹いてたから、授業の内容はほぼ100%、何言ってんだか分かってませんでした。
ひとりだけ、ポツンでしたな。
今でも、あの落ちこぼれ感は、たま~に夢にみます。
ですので、音楽室以外では、自分の居場所はありませんでした。
そんなんで、かなりフラストレーションが溜まっていたようです。
で、話は朝礼。
相変わらず、お話の中身は進学の話。
去年は東大に何人、慶応に何人などという内容ばかりで、いかに多く、国公立にたくさん進学して、学校のレベルを上げるか。
今思うと、人生とかの話はなかったなあ。
で、ようやく長かったお話も終わり、最後に校歌斉唱。
ああ~、これは今でも苦手かも。
うちの高校、みんな歌わないんです。
中途半端な小声でしか。
小学校の時とかの方が、全然、声出てた。
でもね、服部良一さん作曲の
『立て!光りみなぎるこの丘に。~~』
で始まるその校歌は、実はひそかにいいウタだなあ、と気に入っておりました。
サビのテンションが、クーッッとくる感じで、とても盛り上がりが良いのですよ。
で、ピアノ伴奏が始まり、皆さん歌い始めるのですが、やっぱりいつもの聞こえるか聞こえない程度に、ボソボソしか歌わない。
先生も、えらっそうなことばかり言うクセに、こういう時には、だれも率先して歌っているヤツがいない。(辛辣ですか?はい、辛辣ですよ〜!)
ですから、なんかその中途半端な校歌タイムが、なぜかいつも苦痛でした。
しっかり歌うか、嫌ならいっさい歌わない!
人生とは、このどっちかだ、お前ら!と。(←極端なんだ、お前!)
なんで、どうしてそうなったのか、よう判らんのですけれども、まあ溜まっていたフラストレーションが一気に吹き出たんです。
一種の、突発的発作的ヒステリーかなんかじゃないですか。
なんと私は、いきなり大声で
『タアーテー!』
と、やっちまったんですわ。
まわりがビクッとしたのがわかりましたね。
一斉に全校注目ですわ。
しまったー!と、思いましたね。
さあそうなると、とってもとっても具合が悪くなってしまいました。
そっからヴォリュームをだんだん絞ると、面子的にくやしいし、ですから最後まで、結局その音量でいきました。
もしのど自慢みたいに、司会の人ににこやかに、
『歌い終わった感想はどうですか?』
と、聞かれたとしたら、
『やるんじゃなかった』
と答えたでしょう。
そのせいもあり、高校時代もモテなかったですね~。
数十年経つから、そろそろみんな、忘れてくれてるといいんだが。
余談ですが、小学生の頃よく見ていた、高校野球で勝った高校の校歌斉唱のシーン。
高校球児が歌っている口の動きと、音声の校歌の音声が、完全にシンクロしているので、高校生ともなると、ウタがうまいもんやな~と、感心してました。(←アホ?)