穴蔵な密かな愉しみ。
冬が近付いてくると、冬眠本能が働き始めるせいか、活動基本形態が、ぼっち系、潜り込み系に移行するこの頃です。
皆さん、こんにちは。
シュークリーム渡辺です。
今年は秋が短かったですね。
私のこよなく愛する、金木犀の香りが一瞬で終わってしまいました。
そんな短い、秋冬物を出さなきゃのこの季節、イベントも忙しくなり、休日はもっぱら穴籠りでラッパを吹いています。
ちゃんとしたスタジオの方が音響機器もあり、便利なのですが、最近の私はもっぱら近所のカラオケ屋さん。
なぜかというと、そこには私と同類の人々が、たくさんこぞっているからです。
フリータイム¥990-で、得られるこのひととき。
ソフトクリーム食べ放題をたびたび汲みに行くのですが、そのフロアは寝カフェの空間。
靴だけが入り口に置いてあり、本日も実に盛況のようですが、物音しない実に静かな広間。
薄暗い1〜2畳ほどの半個室で、ソファに寝っ転がりながら、気ままに好きな映画を何時間も堪能する、無数の人たち。
まさに、アナグラ族。
私もその種族。
昔、星新一かなんかの本で、週末になると人々が殺到する広場がある話がありました。
広場には、花見さながらにロープで区画割りがしてあり、週末に専用電車から降りてきた人たちが、
血眼になって大挙、その広場にワーッと殺到します。
大勢の誘導員が、
『はい、押さないで押さないで。
順番に入ってください!!』
と、絶叫するのですが、もうそれは阿鼻叫喚の場所取り。
ですが、そのマスの中に入った人たちはというと、ただひたすら虚ろな目でぼんやりと体育すわりをして、過ごすのです。
そのマスのなかは、仕事の人間関係に疲れた人たちが、週末に全てのストレスから解き放たれて過ごす、自分だけの空間。
(まさに現代で言う寝カフェだよなあ。)
まるで近未来の世の中を予言したかのようなお話でしたが、やはり人の本質というものは、昔も今も変わらないんだなあ、とふと思いました。