2013-01-01

倫理観

 皆様明けましておめでとうございます! 今年も元気によろしくお願い致します。

 

 何か目出たいことでも書きたいんですが、全然何も浮かびません。

元気にお正月を迎えられてること自体が、最高に幸せでもありますから、それでいいんですが。

 

 なので、開き直って地獄絵図のはなし。

 

 古来より、地獄絵図というものがあります。

悪いことをした人間が、釜茹でにされたり、引き裂かれたりという光景を描いたものですが、これは昔から、日本には伝えられていますね。

子供心には、もう気絶しそうになるくらい怖いものです。

ただそれを、とある会社がわざわざ子供向けの ” 絵本 ” で出しており、こちらがその会社の社長さんの弁です。

 

 『かつて自殺が急増した時代に(いのちを粗末にしたら地獄だ!)という緊急メッセージを込めた絵本です。

(子どもが悪夢にうなされたりしたら)と躊躇する親御さんの意見もありましたが、2~3日なら悪夢もいいかと。

今は昔話も過激なシーンは、改訂されてしまう時代。

でも恐怖のトラウマが、子どもの心に倫理観を育てることもあるんですよ。』

 

 何でもかんでも過保護な時代。

必要以上に情報をシャットアウトして、その場限りのそれでよしとする風潮。

そんな中でのこの社長さんの弁。

けだし名言、だと思いました。

 

 

 昔、ドラキュラが流行った時期がありました。

その時は私、子供でしたから、すっかり夜も昼間もビビっていました。

その時見た本によると、吸血鬼に血を吸われた人間は目が赤いそうです。

なので、街のデパートとかに遊びに行っても、行き交う大人の目が赤くなってやしないか、ビクビクしてました。

もし吸血鬼が街中に溢れてきたら、コワいから痛くない程度にさっさと血を吸われて、そっちサイドに行った方が楽だなあ、なんてことも一時期、真剣に考えてました。

 

 口裂け女!これも流行りましたねぇ~。

懐かしい。子供心にあれなんか、マジで信じていましたからね。

またタチの悪い同級生が

『昨日俺の家の近くで、警察がトランシーバーで、(どうやらこの辺りに出没した模様~、)とかしゃべってたぞ。』

なんて真顔で言うもんですから、アホな私はすっかり恐怖のどん底に落とされ、次の日から護身用に、オヤジどのの登山用ナイフを持ち歩いてました。

今じゃ逆に捕まっちゃいますね。

 

 昔、アフタヌーンショーというのが、お昼の3時に放送されてました。

この番組では夏に、心霊特集とか、コックリさん等々盛んにやってました。

昼の3時なのに、あの牧歌的なオープニングソングと、それに正反対な恐怖特集。

そう、初めてですね、昼間なのに、自分の家にひとりいるのが、めっちゃ怖かったのは。

 

 こないだなんか、ゾンビが街にあふれて、それを見た私は、泡食ってトイレの個室に逃げ込みました。

が、逃げ遅れた誰かが、ドアの外でゾンビに追いつかれ、断末魔の悲鳴を上げながら、リアルに食べられる音が聞こえてくる、、、

という、実におそろしい、作り込まれた実写版的な夢を見ました。

 

 外界を知らない子どもの頃に、いろんな恐怖にさいなまれていた月日の思いが、わたしの心に正しい倫理観を育てたかどうかは、はなはだ疑問ですが、物事には表と裏があるように、光と影の、影の部分。

 

 そのゆらゆらと妖しい蒼い世界の存在が、人生に少しは奥行きを持たせてくれたのは、確実なようです。

ただ大人になった今でも、まだゾンビとかにうなされるのは倫理観が、まだまだ足りてない証拠でしょうか?

 

 というわけで、影の世界から、今度は光溢れるお日様が昇って、目が覚めたら快晴の元旦!!!

 

 

 みなさま、2013年もよろしくお願い致します!!!