今年もいよいよ大詰め、皆さま今年は特に一年早かったですね〜。
クイックリータイムトラベラー渡辺です。
どうもお疲れさまです。
私には変態趣味がありまして。終わってしまった何か、というものに対し、何故か異様にそそられてしまいます。
東京に来て早や25年、私の月曜日の夕方腹を一身に支え続けてくれた松屋(定食屋)が、先日月曜日の昼の3時をもって、閉店しました。
フラフラ何も知らずに、いつもの焼き肉定食にありつけるとばかり思っていた矢先の、まさかの廃業。
閉店の貼り紙、いやあ切ないというか感無量というか、25年間座り続けた丸椅子に、大量のダンボール類が無造作に積まれ、閉店からたった3時間しか経っていないのに、すでに店内には誰一人いず、もぬけの殻。
すっかり廃墟のようになって真っ暗になってました。
あの賑わいの日々はあるいは幻だったのだろうか、キツネにつままれたようなシュールな感覚。
あー、終わってしまったんだな、とちょっと信じられなかった。
家の近くにボッロボロのカラオケ屋さんがありまして。
通り道なのに一度もカラオケをしに行ったことはなく、いつ見ても駐車場は空っぽ。
カラオケルームのコンテナのペンキは、剥がれてペリペリにめくれ上がり、ひさし屋根の照明はボルト一本で、かろうじてぶら下がった状態。
料金表は日焼けですっかり色飛びし、うっすらと見える文字はなんと、1時間150円!
すでに、全てが見るからに末期症状なのですが、その状態のままで15年以上存続しています。
なので、いざという時の音だし部屋候補として温存していたのですが、今回のコロナ騒ぎでいつものスタジオが使えなくなったので、臨時のスタジオとして重宝する事になりました。
ですが夏のライブに向けたある日、ついに閉店の貼り紙が。
奇しくも閉店日はライブの日☆
全くの偶然にすぎませんが、何の縁だか、たまたま私のライブ練習を最後に支えてくれ、そしてついに力尽きたそのカラオケ屋さんは、閉店日の2日前の夕刻、練習に行った際には、もうリース業者によるカラオケ機器の引き取りが始まっていました。
といっても既に20年以上前の最新カラオケ機器。
それを引き取ったからといって次の使い道がある訳ではなく、税制上も機器的にも全くの無価値な品々。
でも閉店によるリース契約の終了につき、律儀に一つ一つ取り外してはちっちゃな軽ワゴンに、機器類を大事そうに積み込む、ナンタラ興商のおじさん。
落日という形容がぴったりと合う、その風景の中で、私は3時間750円(さすがに値上がりしてました)の予約で、一人練習に励みました。
他の部屋は誰もお客がいないし、機材もスッカラカンなのでガラガラ、もう真っ暗です。
ですが、最後の最後まで何ひとつゆるむことなく、いつもと変わりのない
『お時間10分前です〜。』
のコール。
最盛期同様に、フリードリンクマシーンもしっかり動き、3時間¥750ーの受け渡しにもキチッと応対するカラオケスタッフ。
どうやら、ご家族経営みたいでしたね。
そして、閉店して3日後には重機が入り、見慣れた昭和のカラオケ屋さんは、更地になっていました。
猫が、夜によくお散歩というか、パトロールしています。
あれ、見るの超楽しいんですよね。
何故なら自分だけの薄暗い謎の道にスッと消えるさまが、そこはかとなく自由そうで楽しそうだからです。
なんかあの暗がりの道の先が気になります。
門限ないんだろうな、こんな夜中に、どこ行くんだろう?
昔の道や、廃止になったレールの風景にも、異様に反応してしまいます。
いなくなった人々の残像を、その風景のむこうに映しているのかも知れません。
セルフ新日本紀行。
もう時間を遡って見ることが出来ない、今は草いきれに包まれたその道の先に、どんな世界が広がっていたのだろうか。
と、過去の曲がり角の向こうに、いつも気持ちが駆け巡るのです。
でももし、2〜30年後まだ生きているとしたら、20年前の今日のこの日を、同じような曲がり角の遠い風景として、きっと懐かしく思い出すのでしょう。
今年は世の中的に、本当に色々あって大変でした。
が、誰が言ったか、人生、生きているだけ儲けもん ♪
来年はきっと良いことがあるよ、と気持ちを新たに新年を迎えたいと思います。
そして、このホームページも始めてから早や18年、皆さまをはじめとして、さまざまな方のお力添えのおかげで、これまで楽しく続けてこられました。
改めて、感謝の気持ちを込めまして、心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
当ホームページは、今年度を持ちまして終了いたします。
どうぞ、皆さまにおかれましては、これからも末永く明るく、元気に、楽しい人生を送られますことを、ひとえに願いまして、最後の更新を終えたいと思います。
生涯青春☆
2020年 ゆく年
そ
し
て
新しいホームページへようこそ!!!