コンパウンド物語。
最近、私は《磨く》ということに、ハマっております。
《磨く》といっても人間性は、もうこれ以上磨きようがないし(←アホ?)、サックスは、これ以上磨いたらラッカー剥げるし、朝晩の洗顔は頑張って磨きこんでますし。
磨くのは、サビのひどいバイクです。
ただ。磨くとなると、やり始めたら、あとに引けないから、決断が必要です。
錆びてるとはいえ、まだまだ綺麗な面もたくさん残っていますから、もうその状態に、目が無理やり慣れてしまおうか、という弱気な自分もあり、
第一プロではないので、サンドペーパーを当てたが最後、仕上がる保証は一切ありませんし、
もし失敗したら、後々そこを見るたびに、後悔することになります。
とっちらかったままの部屋で良しとするか、途方も無い労力をかけて全整理するか。
始め出したら、途中でやめることができない、というあれです。
でも、遂に手を付けました。
やっぱり昔のこのバイクのカタログを見ると、ピカピカに光ってて、もうイイ感じなんですよね。
で、意を決して耐水ペーパーで、そのくすんでいるアルミパーツをザリッといきました。
始まりました。
320番の荒目のペーパーですから、なかなか強力です。
一気にサビは落ちましたが、地肌はすっかり荒れてしまいました。
でも、ここからが気合いです。
美しくピカピカになるのを一途に信じ、耐水ペーパーの番手を少しずつ上げ、根気よく磨きこんでいきます。
そうして、やっと耐水ペーパー2000番あたりで、カタログ写真の雰囲気が匂ってきました。
ですがサンドペーパーだと、もうこれ以上の仕上がりは望めません。
まだまだ削り跡が、気になる状態です。
そこで、究極の仕上げ剤《コンパウンド》の登場です!
手元にあるのは液体コンパウンドで、これがまた頼りないくらいにトロットロのクリーミーな液体。
ですが、コイツをちょこっと、ティッシュにつけてコシコシ磨くと、超ビックリ!!
黒〜い削りカスが、金属表面からドンドン出てきて、それを布で拭った瞬間、なんとカタログで見たピカピカ状態に、テカーンと光っていました!!
うおおっ!!と、思わず声が出てしまいました。もう一瞬で病みつき。
磨き込んで、布で拭ったら、そこには新品の艶が再現されている。
コンパウンド、めちゃくちゃ面白い!
しかも、ミクロ粒子なんでほとんどダメージなし。
サビた状態から、一気に新品だなんて素晴らしすぎる!
本当にハマりました。
あー、見せびらかしたい。なので見せてあげます。(偉そう)
ビフォーアフター。もちろん左が磨いた後です。