2010-05-15

暇なのか?

 コンパウンド物語。 

最近、私は《磨く》ということに、ハマっております。

 

 《磨く》といっても人間性は、もうこれ以上磨きようがないし(←アホ?)、サックスは、これ以上磨いたらラッカー剥げるし、朝晩の洗顔は頑張って磨きこんでますし。

 

 磨くのは、サビのひどいバイクです。

 

 ただ。磨くとなると、やり始めたら、あとに引けないから、決断が必要です。

錆びてるとはいえ、まだまだ綺麗な面もたくさん残っていますから、もうその状態に、目が無理やり慣れてしまおうか、という弱気な自分もあり、

第一プロではないので、サンドペーパーを当てたが最後、仕上がる保証は一切ありませんし、

もし失敗したら、後々そこを見るたびに、後悔することになります。

 

 とっちらかったままの部屋で良しとするか、途方も無い労力をかけて全整理するか。

 

 始め出したら、途中でやめることができない、というあれです。

 

 でも、遂に手を付けました。

やっぱり昔のこのバイクのカタログを見ると、ピカピカに光ってて、もうイイ感じなんですよね。

で、意を決して耐水ペーパーで、そのくすんでいるアルミパーツをザリッといきました。

 

 始まりました。

320番の荒目のペーパーですから、なかなか強力です。

一気にサビは落ちましたが、地肌はすっかり荒れてしまいました。

 

 でも、ここからが気合いです。

美しくピカピカになるのを一途に信じ、耐水ペーパーの番手を少しずつ上げ、根気よく磨きこんでいきます。

 

 そうして、やっと耐水ペーパー2000番あたりで、カタログ写真の雰囲気が匂ってきました。

ですがサンドペーパーだと、もうこれ以上の仕上がりは望めません。

まだまだ削り跡が、気になる状態です。

 

 そこで、究極の仕上げ剤《コンパウンド》の登場です!

 

 手元にあるのは液体コンパウンドで、これがまた頼りないくらいにトロットロのクリーミーな液体。

ですが、コイツをちょこっと、ティッシュにつけてコシコシ磨くと、超ビックリ!!

黒〜い削りカスが、金属表面からドンドン出てきて、それを布で拭った瞬間、なんとカタログで見たピカピカ状態に、テカーンと光っていました!!

 

 うおおっ!!と、思わず声が出てしまいました。もう一瞬で病みつき。

 

 磨き込んで、布で拭ったら、そこには新品の艶が再現されている。

コンパウンド、めちゃくちゃ面白い!
しかも、ミクロ粒子なんでほとんどダメージなし。

サビた状態から、一気に新品だなんて素晴らしすぎる!

本当にハマりました。

 

 あー、見せびらかしたい。なので見せてあげます。(偉そう)

 

ビフォーアフター。もちろん左が磨いた後です。