2022-03-01

日差しの色

 日曜日の昼下がり。

月曜日にも金曜日にも、至るところに昼下がりはありますが。

 

 でも、日曜日の昼下がりだけは、なんか空気感が違う。

すべての活動が休止して、ゆるやかな日差しの下、時間だけがゆっくりと流れている感覚です。

 

 その短い1週間の積み重なりが季節を変え、それ毎に景色は変わっていくのですが、気付くと、その風景の巡りようはやはり、子供の頃に眺めた景色と、とても似通っている気がします。

 

 20年前に大阪で見た青空の風景や、40年前に嗅いだ宮崎の夕暮れの空気も、やはりつい昨日のことのように思えます。

昔のことは、脳が勝手にセピア色にイメージ仕立てしてますが、眼に映る色合いは、今と全然変わりはなかったはずです。

 

 昔流行ったファッションや、古い型の自転車、活気ある商店や、おおらかだった昭和の常識が現役で闊歩する光景が、目の前にもし広がったとしたら、きっと心が震えるほど、故郷に戻った気持ちになると思います。

でも、そんな40年前も昨日も、肌にあたる日曜日の柔らかい日差しは、何も変わってはいない気がします。

 

 やはり長いようで短いもんなんだなあ、と、そんな色んなことを懐かしく思えるのも、日曜日の昼下がりに流れる、時間の特権なのかな、とふと思いました。

 

 皆さんは、今週どんな1週間を過ごしましたか?