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バスの中で、初老の女性はしきりにそう言いました。
ある日、バスを待っていると、二人連れの方々が待ち合いに来ました。
でも、御家族とかではなさそうです。
おじさん
「ここから乗って、青葉食品館をバスが曲がったら、次で降りて。」
そう説明された女性の方は、どことなく混乱した様子です。
で、私がそのおじさんと、な～んとなく目が合ってしまったその瞬間！
バトンを渡されて、係りが変わったようです。
おじさん
「青葉食品館で降ろしてあげて。」
と言いながら、女性に見えないよう、頭を指差しました。
(あ～、多分認知かなあ)
と察しました。
でも、一緒に乗ったバスの中では、特に変なことを言うでもなく、ただしきりに私に謝ってきます。
「○○病院の帰りで、いつものバスに乗ったら、いつもの風景と違って知らないとこに行っちゃって。」
「もう認知になったのか不安で。」
「大きな荷物(ご自分のこと)しょわせてごめんなさいね。」
決して認識力が悪いわけではなさそうです。
そして、いつもの風景が見えはじめると、急に生気を取り戻したようで
「あ！もう判ります！もう近くです。」
と、おっしゃいました。
今回は、ちょっとした勘違いで違うバスに乗ったら、パニックになったようです。
徐々にではあるんでしょうが、人間必ず衰えます。
が、その初老の方は、バスを降り立つと、バスが発車するまでこちらを向いて、ずっと佇んでいます。
そしてドアが閉まり、バスが発車すると、私に向かって最後に深々とお辞儀をされました。
多分、２度とお会いすることがないであろう (いや、病院一緒だったから会うかも～😁) その方に、こちらも深々とお辞儀をしながら、
(この人のような歳のとり方でありたいな)
と、しみじみ思いました。
皆さん、今年はいかがな一年でしたか？
いろんな大変さがあった一年でした。
私も、２月に父が母の元へ逝き、それからもいろんな事がありましたが、良い事もたくさんありました。
そんな良い出来事から、何かしらの良い力を受けて、学んで、そしてまた来年も頑張ってゆこう、と思った一年でした。
慌ただしい年の瀬。
みなさま、どうか体調にお気を付けて、健やかにお過ごしください☺
それでは、良いお年を！