わたしはある時期から、ある事情により、突然禁煙生活に入りました。
ですが、自分がまさか禁煙をするなどとは、これっぽっちも思っていませんでしたし、自分はタバコの匂いがとても好きなので、それをやめるなど、不可能だと思っておりました。
実は20代の頃、経済的な理由で一度、禁煙をしてはみたんですが、その時つくづく思ったことは(禁煙なぞ自分はするべきではない)ということでした。
それ以来、禁煙はしようとも思いませんでしたが、実際タバコを吸わなくなってからは、いろいろな現象が、私の身に起きました。
まず第一に、体積が増加しました。
これはてきめんに増えました。
一度あたりの食事量は、タバコ時代とそんなに変わらないのですが、きっとタバコで栄養の吸収が、押さえられていたんですね~。
というか、今が本来のわたしの姿なんでしょうが、不健康ながらも、タバコはダイエットになっていたということでしょうか。
それと他には、定期的にタバコを吸う夢をみました。
これは今でも忘れた頃に見ますね。
その夢は、いつも必ずウッカリ間違ってタバコを吸ってしまう夢なんです。
タバコに火を点けて、深々とスウ~と吸い込んだ後、(あれ、俺って、タバコやめたんじゃなかったっけ?あれ~?)と、びっくりする夢です。
(あ~あ、ついにまた吸ってしまった~)と、ガッカリするんですね。
なんか振り出しに戻るみたいな。
これは、無意識に溜まったストレスを発散するための、代償行動としての夢なのかなー、とも思います。
ほんとにこの夢ばっかりは、夢とは思えないくらいリアルです。
リアルな夢といえば、たま~に人を間違って殺めてしまった、という設定で、その場から逃げ出す夢を見ます(私はなぜか、決して自首はしないのです。ひたすら逃げる)。
が、、警察に一晩中しつこく追い回されて、いよいよ、逮捕されそうな寸前で、目が覚めた時は
「ああ~、夢でよかった~」
と、ため息と共に、思わず言ってしまいます。
あと、ライヴハウスとかで演奏中、実はズボンをはき忘れていて、途中でそれにはっと気付くという、絶体絶命な夢とかも
「ああ、夢でよかった~」
と、言ってしまいます。
話が、変な方向にいってしまいましたが、それほどリアリティある、タバコの夢なのです。
他に、禁煙で変わった事といえば、爪の色が一年かけて、白からピンクに変わりました。
今は我ながら、なんかかわいらしい色してます。
さくら色~みたいな。栄養いき届いてますね~て感じ。
あとは、休憩をあまり必要としなくなったこと。
なんかパワー長持ちって感じでしょうか。
でもやはり、日々のストレスを、発散してくれていたという点、それと自分だけの時間を演出してくれていたという点では、私はタバコの功績は、非常に非常に大きいと思います。
決して、健康には良くはないし、吸わない人からみたら迷惑な話ですが、やはり昔の楽しい思い出とかには、タバコの煙りが薫っています。
わたしは今もそれを、懐かしく思い出しながら、タバコを吸っててよかったな~と思うのです。
短い人生、今後タバコを吸う予定もつもりもないですが、タバコを吸うとしたら、上手につきあいたいですね。