2012-12-15

心の置き場所

 今年もいよいよ押し迫ってまいりました。

皆さん風邪、特にノロウィルスとかは大丈夫ですか? 

意外に流行ってるらしいですから、お気をつけ下さい。

 

 さて2012年も、行き当たりばったりアドリブな日々でしたが、今年も大したことも成し遂げぬまま年末を迎え、ライヴ前ということもあり、心なしか余裕のない毎日を過ごしております。

 

 そんな中でちょっとほっこりした風景をこないだ見ました。

 

 先日、師走の慌ただしい人の行き交う、ある狭い裏路地。

車をコンビニ脇に止め、ちょっとぼーっとしていたところ、横断歩道で赤エンピツと競馬新聞らしきものを手に持つ、ちょっと薄汚れたオジサンが、ニコニコしながら ” 車 ” に道を譲っておりました。

 

 普通、横断歩道では歩行者が優先ですから、先にさっさと渡っちゃっていいんですが、そのオジサン、どうやら高齢の女性の運転のおぼつかなさに対して、ニコニコと、

(先行って、ホラ行っていいよ)

と、新聞を持つ手で促しておりました。

で、車の女性も、

(アラ、すいませんねえ~。ここらは狭いから苦手なのよ。ありがとう。)

と言っているような笑顔で、歩行者のオジサンに道を譲ってもらってました。

 

 オジサンはその後の車も、2、3台通してあげた後、新聞を嬉しそうに眺めながら、ゆっくりと横断歩道を渡り、師走の雑踏のなかへ、その小さな背中は消えてゆきました。

 

その後ろ姿に、まるで師走の寒空の中で、灯油ストーブに当たりながら、ホクホクの焼き芋でも食べているかような、暖かさを感じました。

 

 その直後。

同じ横断歩道で、紳士然としたオジサンが運転する、ピカピカのレクサスがその鼻面で、周りの歩行者を押しのけるように、我先に直進していきました。

 

 

 一概には言えません。

競馬新聞のオジサン(競馬かどうかは知りません)は、その日たまたま上機嫌で、優しく周りに接していたのかもしれません。

レクサスのオジサンは、たまたま緊急の用で、道を急いでいただけかもしれません。

物事には両面ありますから、人のことをあれこれ言うつもりはないですが、思ったのは、出来れば心の置き場所だけは、あくせくせず、できるだけ平和なところに、いつも置いておきたいものです。

 

 貧なりといえど、またそれも幸せなり。

心のあり方で、お金はなくでも幸せは何時でも身近に存在することに、気付くのではないでしょうか? 

いいクルマを転がせる身分になったとしても、常に何かに追われ追われて、一生を終えるのは、、、

いくらお金があっても、心が病んでいたら幸せとは言えないですし、それではちょっと空しい気がします。

 

 あと少しで年の瀬ですね。

クリスマス、大晦日、お正月と寒気が身に染む季節ですが、皆様元気よくお過ごしくださいませ。

 

 年末ジャンボ?

もちろん買いましたよ!今度こそ当たりますように!

6億ぜぇ〜ったい当たりますように! 

私を金持ちにしてください!!(おい!)

 

 

 良いお年を!!!