西都原(さいとばる)古墳群。
昔の豪族のお墓で、古代の面影がいろいろ出てくる場所。
( 一口に弥生時代、縄文時代と言っても、それを具体的に感じることは難しい。)
古墳博物館の地下へと続く、最初の長い長~いスロープ。
その手すりには、そう記してあります。
時空をさかのぼる、短い旅です。
手すりに手を乗せ、スロープに貼られた絵画を見ると、最初の10センチを過ぎると、もう明治時代の風景が貼り込まれています。
そして一歩歩いたら、そこはもう江戸時代をすっ飛ばし、すでに戦国時代へ。
日本人に親しい歴史は、最初の数歩で終わります。
そして、ちょっと歩いてたどり着く、400年続いた古墳時代。
長さ40センチ。
およそ千年つづいた弥生時代は、1メートル。
だが、一万数千年つづいた縄文時代は10数メートル。
縄文?、、、なげー!。
でも、さらに200万年以上つづいた旧石器時代に至っては、2000メートル以上の気の遠くなる時間が流れています。
マジすか?
( 今の人間の平均寿命は約80年。
8センチ。
なんとささやかな人生であろうか。)
スロープの終わりに、そう、結んであります。
人類史上の割合から見たら、ひとは99%、旧石器時代のまま、生きてきました。
人間 ≒ 旧石器スタイル。
そして、その2000メートル以上のびた棒の先に、突然変異的にフワッとくっ付いている、99.99%の奇跡で出来た、現代の私たち。
人類史から見たら、私たち自体が多分かなり、イレギュラーな存在のようです。
どれだけの人々が、この地に誕生しては繁栄し、そして過ぎ去っては消えていったのだろう。
しっかし、一口に古墳とは言うものの、よく考えたら、そんな有り得ないくらいに昔のものが、よく残ってたよなあ。。。
宮崎は西都原古墳群。
一度はおいで (^_^)
そして、今も変わらない風景