2022-02-15

悠久のひとびと

 西都原(さいとばる)古墳群。
昔の豪族のお墓で、古代の面影がいろいろ出てくる場所。

 

 (  一口に弥生時代、縄文時代と言っても、それを具体的に感じることは難しい。)

 

 古墳博物館の地下へと続く、最初の長い長~いスロープ。
その手すりには、そう記してあります。

 

 時空をさかのぼる、短い旅です。

 

 手すりに手を乗せ、スロープに貼られた絵画を見ると、最初の10センチを過ぎると、もう明治時代の風景が貼り込まれています。

そして一歩歩いたら、そこはもう江戸時代をすっ飛ばし、すでに戦国時代へ。

日本人に親しい歴史は、最初の数歩で終わります。

 

 そして、ちょっと歩いてたどり着く、400年続いた古墳時代。

長さ40センチ。

 

 およそ千年つづいた弥生時代は、1メートル。

 

 だが、一万数千年つづいた縄文時代は10数メートル。

縄文?、、、なげー!。

 

 でも、さらに200万年以上つづいた旧石器時代に至っては、2000メートル以上の気の遠くなる時間が流れています。
マジすか?

 

 (   今の人間の平均寿命は約80年。

8センチ。

なんとささやかな人生であろうか。)

 

 スロープの終わりに、そう、結んであります。

 

 人類史上の割合から見たら、ひとは99%、旧石器時代のまま、生きてきました。

人間 ≒ 旧石器スタイル。

 

 そして、その2000メートル以上のびた棒の先に、突然変異的にフワッとくっ付いている、99.99%の奇跡で出来た、現代の私たち。

人類史から見たら、私たち自体が多分かなり、イレギュラーな存在のようです。

 

 どれだけの人々が、この地に誕生しては繁栄し、そして過ぎ去っては消えていったのだろう。

 

 しっかし、一口に古墳とは言うものの、よく考えたら、そんな有り得ないくらいに昔のものが、よく残ってたよなあ。。。

 

 宮崎は西都原古墳群。
一度はおいで (^_^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、今も変わらない風景