日南線2。
その日は、実は終着駅に、お楽しみをセッティングしての旅でした。
終着駅志布志は遠洋漁業の基地なので、海の幸が流通しています。
が、旅人の私が、旬のマグロをゲットしてもどうしようもないので、代わりに宮崎ラーメンでお昼を豪勢にキメる!ことにしましたよ。
心ウキウキの列車から眺めた懐かしい川の流れは、数十年の歳月を経ても、オリエンタルな群青色の水量をたたえ、豊かに流れていました。感動。。
そして、いよいよ終着駅志布志に到着です。
お天気は快晴☆
さっそくラーメン用に空けておいた小腹を従え、数あるラーメン店の中から、良さげな店に入りました。
お店の佇まいはとても小綺麗で、微妙にお昼時を外しているためか、お客さんは他に1人だけ。
わたしはカウンターに座ると、食券にてトンコツラーメンを注文しました。
小腹もいい具合になってきて、さあ気分は最高潮、わたしは出てきたトンコツラーメンを早速一口啜りました。 ですが、、、
、、、ん、、なんだろう、この違和感。
予想を超える旨味を期待する舌に、微妙に届かない、不思議なお味。
確かにスープはトンコツ色だが、お味はトンコツ風味的な。。なんだそれ?
食べ進むうちに、喜びの舌鼓の狂喜乱舞となるはずの志布志の昼下がりから、だんだんと自分の立ち位置が遠のいてゆくのを感じました。
わかった、、、これって、もしかしたら甘い?
そう、トンコツといえば、塩気の効いた味が定番のはず。。 なのに、、、、
このトンコツラーメンは、ほのかに・あまい・んだ☆
そう確信した時、私は魚雷をわき腹に食らった航空母艦の如く、ななめに深く深く、志布志の地に沈んでゆきました。
続く。。。